洪椿坪

洪椿坪（こうちんへい）は、中華人民共和国四川省楽山市峨眉山市の峨眉山に位置する著名な仏教寺院です。

歴史

洪椿坪は、明代初期に僧侶である楚山性一によって千仏禅院として開かれました。当初は千仏庵とも呼ばれていました。崇禎4年（1631年）には、僧侶の徳心と鋭峰が寺院を再建し、その姿を新たにしました。

清の康熙帝の時代には、康熙帝から「忘塵慮」の額を賜り、寺院の格式を高めました。雍正元年（1723年）には、果親王胤礼から「発弘四願」の横額を賜っています。乾隆43年（1778年）には火災に見舞われ焼失しましたが、乾隆55年（1790年）に僧侶の峨雲によって再建されました。この再建の際に「洪椿坪」と改名されました。

1936年には、蒋介石が短期間滞在したことでも知られています。歴史的な出来事の舞台ともなっています。

1983年には、中華人民共和国国務院によって漢族地区仏教全国重点寺院に認定され、保護されることとなりました。2002年12月27日には、四川省人民政府によって四川省文物保護単位に認定されています。さらに、2006年5月25日には、峨眉山の史跡群のひとつとして全国重点文物保護単位に登録されました。

伽藍

洪椿坪の主要な伽藍には、以下のものがあります。

山門
天王殿
大雄宝殿
観音殿
* 普賢殿

これらの伽藍は、寺院の信仰の中心として重要な役割を果たしています。

洪椿坪は、峨眉山の豊かな自然に囲まれた場所に位置し、多くの参拝者や観光客が訪れる場所となっています。歴史と文化が息づくこの寺院は、峨眉山を代表する名刹の一つとして、その名を広く知られています。

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