雍正

雍正（ようせい）は、清朝の第5代皇帝である世宗が使用した元号です。満洲語では「ᡥᡡᠸᠠᠯᡳᠶᠠᠰᡠᠨ ᡨᠣᠪ（hūwaliyasun tob）」と表記されます。この元号は、1723年から1735年までの13年間にわたり使用されました。清朝では一世一元の制が採用されていたため、この期間の世宗皇帝は「雍正帝」として歴史に名を刻んでいます。

雍正帝の治世は、康熙帝の崩御から始まりました。康熙61年11月（西暦1722年12月）、康熙帝が崩御すると、皇四子の胤禛（いんしん）が後を継ぎ、翌年に雍正元年を迎えました。この即位は、多くの謎と憶測を呼び、現在でも様々な議論がなされています。

雍正帝の治世中には、いくつかの重要な出来事がありました。その一つが「文字の獄」です。これは、官僚や知識人が皇帝を批判するような文章を書いたとして処罰された事件を指します。雍正帝は、自らの権力を強化するために、言論統制を強化し、これに抵抗する人々を厳しく取り締まりました。この事件は、清朝における知識人の活動を大きく制限し、後世に大きな影響を与えました。

雍正13年（1735年）、雍正帝は崩御しました。その後の皇帝は、第6代皇帝の高宗（乾隆帝）が継ぎました。雍正帝の短い治世ではありましたが、その改革は後の清朝に大きな影響を与えることとなりました。

雍正帝の時代は、清朝の歴史において、康熙帝と乾隆帝という二人の偉大な皇帝に挟まれた時期として、しばしば注目されます。康熙帝の築いた基盤を受け継ぎ、乾隆帝の繁栄に繋がる重要な時期であったと言えます。

西暦との対照表

1723年：雍正元年
1724年：雍正2年
1725年：雍正3年
1726年：雍正4年
1727年：雍正5年
1728年：雍正6年
1729年：雍正7年
1730年：雍正8年
1731年：雍正9年
1732年：雍正10年
1733年：雍正11年
1734年：雍正12年
1735年：雍正13年

関連項目

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