洲本市立洲本第二小学校

洲本市立洲本第二小学校

洲本市立洲本第二小学校（すもとしりつ すもとだいにしょうがっこう）は、兵庫県洲本市山手二丁目に位置する公立小学校です。地域では「洲二小（すにしょう）」または単に「第二（だいに）」と呼ばれ親しまれています。この学校は、1873年（明治6年）に創立された、淡路島において最も長い歴史を持つ小学校として知られています。

沿革

学校の歴史は明治時代に遡ります。1873年（明治6年）5月22日、現校地の東側、現在の日本たばこ産業洲本営業所付近に「第十二大区一番小学校」として誕生しました。同年6月13日には、「日進小学校」と改称されます。

時代の変遷と共に学校の名称も変化し、1913年（大正2年）4月1日には「洲本町立洲本第二尋常小学校」となりました。さらに1920年（大正9年）4月1日には、「洲本町立洲本第二高等尋常小学校」へと改称されます。

現在の洲本市役所がある船場町への移転は、1936年（昭和11年）9月14日に行われました。太平洋戦争中の1941年（昭和16年）4月1日には「洲本第二国民学校」と改称されますが、終戦間もない1945年（昭和20年）7月21日には、軍隊の宿泊中に発生した火災により、校舎の約半分を焼失するという悲劇に見舞われました。

戦後、学校制度の改革に伴い、1947年（昭和22年）4月1日には現在の名称である「洲本市立洲本第二小学校」となりました。現在の山手二丁目の敷地への移転は、かつての兵庫県立洲本実業高等学校の跡地を利用して、1964年（昭和39年）8月10日に行われました。この移転と同時に、鉄筋3階建ての新しい校舎（12教室）が完成しています。

その後も施設の拡充は続き、1982年（昭和57年）3月25日には、それまでの講堂を取り壊した跡地に、理科室や家庭科室、音楽室を備えた3階建ての特別教室棟が竣工しました。そして1988年（昭和63年）3月27日には、大規模な校舎増改築工事と食堂の設置が完了しました。この工事により、淡路高等女学校や洲本実業高等学校時代から残っていた旧校舎が姿を消しました。また、学校敷地内の中運動場は中庭へと形を変え、校舎と運動場を結ぶ渡り廊下である「なかよし橋」が設置されました。1996年（平成8年）4月1日には、洲本市立洲本幼稚園が小学校の校地内に移転しています。

校区

洲本市立洲本第二小学校の校区は、内町地区（海岸通一丁目・二丁目、本町一丁目から四丁目、栄町一丁目・二丁目、山手一丁目・二丁目、港）、塩屋一丁目、そして外町地区の一部（山手三丁目の1番から4番、本町五丁目・六丁目、本町七丁目・栄町三丁目のうち塩屋筋に面した家）、津田、小路谷を含みます。住居表示実施前の古い町名に基づいて校区が定められているため、現在の町名で正確に表す場合は複雑な説明が必要となります。

校歌

校歌の作詞は西田光城氏、作曲は新家芳平氏によるものです。全部で3番まであり、歌詞には四季折々の情景が織り込まれています。1番では三熊山の桜（春）、2番では白砂青松の大浜海岸の夏、3番では城山から吹き降ろす冬の風が歌われています。

主な卒業生

本校からは、様々な分野で活躍する多くの卒業生が輩出されています。

岩野 泡鳴（文学者）
大地 真央（女優）
北原 雅紀（漫画原作者）
堀内 優美（タレント）
松本 正義（関西経済連合会会長）

その他

現在の洲本第二小学校の敷地は、かつて兵庫県立洲本中学校、同淡路高等女学校（現在の兵庫県立洲本高等学校）、兵庫県立洲本実業高等学校といった高等学校の校地であったため、小学校としては比較的広い面積を有しています。1988年の校舎増改築が行われる以前は、低学年（1〜3年生）は校舎に近い中運動場を、高学年（4〜6年生）は道路を挟んだ外運動場を利用していました。増改築により校舎が中運動場側に拡張されたため、中運動場は現在では中庭となり、代わりに旧校舎の跡地に洲本幼稚園が移転してきました。また、かつては淡路島まつりが開催される際、運動場が臨時駐車場として無料で開放されていましたが、近年は中心市街地への車両進入を抑制する政策が取られているため、駐車場としての利用は行われていません。

隣接校

本校に隣接する、または比較的近い位置にある小学校には、以下の学校があります。

洲本市立洲本第一小学校
洲本市立洲本第三小学校
洲本市立由良小学校

もう一度検索