活劇少女探偵団

活劇少女探偵団：少女たちの活躍と陰謀の影

1986年、アニメ雑誌『月刊OUT』に連載された江口勇原作の漫画『活劇少女探偵団』は、その後にOVA作品としても制作され、多くのファンを魅了しました。本作は、名門・聖ゴータマ女学院に通う3人の少女たちが結成した探偵団の活躍を描いた作品です。

物語の中心となるのは、江戸川友里子、一の谷碧、イングリット・静・グルーベルの3人。個性豊かな彼女たちは、持ち前の勇気と知恵を駆使して、次々と起こる事件に立ち向かいます。軽率な行動が目立つ友里子、男勝りでガンマニアでもある碧、そして友里子を慕う静。正反対の個性を持つ3人が織りなす、息の合ったチームワークは見どころの一つです。

ある日、碧が突如として学校を去ってしまいます。不審に思った友里子と静は、碧の自宅を訪ねますが、そこで待ち受けていたのは聖ゴータマ女学院生徒会長、実相寺昭子率いる生徒会メンバーでした。

実は、この事件の背後には、学院理事長が深く関わっていたのです。理事長は、一の谷博士の発明した兵器を外国に転売しようと企んでおり、少女探偵団はその邪魔者として扱われていたのです。理事長は、私設の軍隊まで所有する、軍事マニアという危険な人物でした。

碧の失踪と学院理事長の陰謀、そして少女探偵団の活躍。物語は、ハラハラドキドキの展開で進んでいきます。3人は、仲間を救うため、そして学院を守るため、理事長に立ち向かう決意をします。

OVA作品は、1986年11月25日にジャパンホームビデオよりVHSとBetamaxで発売されました。東京ムービー新社が初めて手掛けたOVA作品という点でも注目に値します。豪華な声優陣も作品の魅力を高めています。江戸川友里子を演じる山本百合子、一の谷碧を演じるTARAKO、イングリット・静・グルーベルを演じる三浦雅子、そして実相寺昭子を演じる鶴ひろみなど、当時から人気を博していた声優たちが集結しました。

音楽もまた、作品の魅力を彩っています。オープニングテーマ「天使のモンタージュ」は、山本百合子、TARAKO、三浦雅子の3人による歌唱で、軽快なメロディーが印象的です。エンディングテーマ「見守りたいの」は森口博子が担当し、物語の雰囲気に合った、しっとりとした歌声で締めくくります。

『活劇少女探偵団』は、少女たちの活躍と、そこに潜む陰謀という対比が魅力的な作品です。個性豊かなキャラクター、緊迫感溢れるストーリー、そして豪華なスタッフ・キャスト陣。1980年代OVAを代表する作品の一つとして、今でも多くのファンから愛され続けています。時代を超えて楽しめる、その魅力をぜひ体験してみてください。

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