ジャパンホームビデオ

ジャパンホームビデオ株式会社

ジャパンホームビデオ株式会社は1984年に設立された日本の映像制作及び配信会社です。この企業は、一般作品とアダルト作品の両方を制作し、エンターテイメント業界で重要な役割を果たしています。特に一般作品の主力レーベルは「JHV」、そしてアダルト作品のレーベルは「アリスJAPAN」として知られています。

創業と初期の展開

この会社は、かつて日本ビデオ映像の中心人物である升水惟雄氏が独立して立ち上げたもので、1984年5月に設立されました。初期には「ジャパンホームビデオ」という名称で自社作品をリリースしており、通称「ぺんぎん」レーベルとしても知られています。1986年には、一般作品用の「JHV」レーベルとアダルト作品用の「アリスJAPAN」レーベルが立ち上げられ、作品ごとの特色をはっきりと示す運営がなされました。

一般作品の制作

「JHV」レーベルではオリジナル作品や他社からの共同制作作品、多様なジャンルの作品が取り扱われていました。1990年には「Vムーヴィー」と「Vアニメ」という新しいレーベルが設立され、オリジナルビデオが集約されることで「JHV」は劇場公開作品を中心に方針を転換しました。このレーベルからは、菊地秀行原作のアニメ作品『妖獣都市』や日本初のスプラッタホラー作品『死霊の罠』が代表的な作品として誕生しました。また、「Vムーヴィー」レーベルからは、『監禁逃亡』シリーズや『実写版けっこう仮面』シリーズが人気を博しました。

アダルト作品の数々

アリスJAPANレーベルからは1986年に舵川まり子の『セクシー・バイオレンス 涙の復讐』が初めてリリースされ、以降、多数の人気AV女優を起用した作品を次々と世に送り出しました。特に『ズームアップ』シリーズや『フラッシュバックシリーズ』、さらには『女尻』シリーズなど、アダルト界での地位を確立しました。

近年では、萩原舞や美竹涼子、蒼井そらといった注目の女優が多数登場しました。また、葉山レイコや小沢なつき、真梨邑ケイなど、著名な芸能人を起用した準ハードコア作品も話題となっています。

さらに、1987年から1989年には『ボッキー』系列専用の「アリスBECKER」レーベルや、1994年からの「バビロン」レーベルなどもあります。企画作品については1995年から「エロチカ」レーベルが設立され、現在のところ、著名な女優物は「アリスJAPAN」、企画物は「エロチカ」という形で展開されています。2011年には専属の若手AV女優によるアイドルユニット「アリスた〜ず★」も結成されました。

ゲームソフトの展開

1990年代前半、同社はPC-9801やWindows向けのゲームソフトの販売も行っており、代表作には『卒業 〜Graduation〜』が含まれています。また、性表現を含むアダルトゲームも現在に至るまでリリースされ続けています。

関連企業

ジャパンホームビデオは、関連会社として「マックス・エー」を持っており、アダルトビデオ業界における強力なネットワークの一部となっています。今後も日本の映像業界において、さらなる展開が期待されます。

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