浅倉卓弥

浅倉卓弥について

浅倉卓弥（あさくらたくや）は、1966年 7月13日生まれの日本の作家、翻訳家です。北海道札幌市で生まれ、東京大学文学部を卒業しました。

キャリア

大学卒業後はレコード会社に就職し、洋楽部門のディレクターなどを務めました。その後、翻訳会社、雑誌編集部、団体職員などを経て、作家としての活動を本格化させました。

2002年、小説『四日間の奇蹟』で第1回『このミステリーがすごい!』大賞の金賞を受賞し、作家としてデビューを果たしました。この作品は後に映画化もされ、浅倉氏の知名度を大きく高めるきっかけとなりました。

作風

浅倉氏の作品は、ミステリー、ファンタジー、恋愛小説など幅広いジャンルに及びます。独特な世界観と、読者の心を掴む巧みなストーリーテリングが特徴です。また、音楽業界での経験からか、作品には音楽的な要素やリズムが感じられることもあります。

主な著書

小説

四日間の奇蹟（2003年宝島社 / 2004年宝島社文庫）
デビュー作にして、映画化もされた代表作。奇跡とミステリーが織りなす物語。
君の名残を（2004年宝島社 / 2006年宝島社文庫 / 2022年宝島社文庫【新装版】）
繊細な感情表現が際立つ恋愛小説。
雪の夜話（2005年中央公論新社 / 2007年中公文庫）
雪の降る夜に繰り広げられる物語。
北緯四十三度の神話（2005年文藝春秋 / 2008年文春文庫）
北海道を舞台にした壮大なミステリー。
ビザール・ラヴ・トライアングル (2007年文藝春秋) / 向日葵の迷路（2012年幻冬舎文庫）
短編集。
オールド・フレンズ（2009年宝島社）
過去を背負った男たちの物語。
追憶の雨の日々（2009年宝島社）/ レイン・デイズ（2012年宝島社文庫）
雨の日を舞台にした切ない物語。
ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ（2009年ポプラ社）
音楽をモチーフにしたファンタジー。
黄蝶舞う（2010年 PHP研究所 / 2012年 PHP文芸文庫）
短編集。様々な人間模様を描いた作品。

その他

ライティングデスクの向こう側―文章から小説にいたる技術（2006年宝島社）
小説執筆の技術を解説した著書。
佐野元春音楽詩集 1980ｰ2010（解説）（2012年ユーキャン・非売品）
佐野元春の音楽詩集の解説。
ブライアン・イーノ＆ジョン・ケイル『ロング・ウェイ・アップ』エクスパンディッド・エディション（UHQUD）（歌詞及びイーノインタビュー対訳）（2020年ビートインク）
ダーティー・プロジェクターズ『５EPS』（歌詞対訳）（2020年ビートインク）
チリー・ゴンザレス『ヴェリー・チリー・クリスマス』（歌詞対訳）（2020年ビートインク）
ヤング・マーブル・ジャイアンツ『コロッサル・ユース』40周年記念盤（歌詞対訳）（2021年ビートインク）
アニマル・コレクティブ『タイム・スキフス』（歌詞対訳）（2022年ビートインク）
洋楽の歌詞対訳

短編作品

単行本未収録の短編作品も多数発表しており、雑誌やアンソロジーに掲載されています。

翻訳家として

浅倉氏は翻訳家としても活躍しており、海外文学やノンフィクション作品の翻訳を手掛けています。音楽関連の書籍も多く、自身の音楽への造詣の深さを窺わせます。

主な翻訳書

父と僕の終わらない歌（サイモン・マクダーモット著）（2018年ハーパー・コリンズ・ジャパン）
天才作家の妻 40年目の真実（メグ・ウォリッツァー著）（2019年ハーパー・コリンズ・ジャパン）
安アパートのディスコクイーン〜トレイシー・ソーン自伝（トレイシー・ソーン著）（2019年 Pヴァイン）
くたばれインターネット（ジャレット・コベック著）（2019年 Pヴァイン）
アナザー・プラネット〜郊外の十代（トレイシー・ソーン著）（2020年 Pヴァイン）
フェイス・イット～デボラ・ハリー自伝（デボラ・ハリー著）（2020年 Pヴァイン）
ぜんぶ間違ってやれ～XXXテンタシオン・アゲインスト・ザ・ワールド（ジャレット・コベック著）（2020年 Pヴァイン）
レコードは死なず（エリック・スピッツネイゲル著）（2021年 Pヴァイン）
デイジー・ジョーンズ・アンド・ザ・シックスがマジで最高だった頃（テイラー・ジェンキンス・リード著）（2022年左右社）
ミッドナイト・ライブラリー（マット・ヘイグ著）（2022年ハーパー・コリンズ・ジャパン）

映像化

四日間の奇蹟
2005年に佐々部清監督、吉岡秀隆主演で映画化されました。

まとめ

浅倉卓弥は、小説家、翻訳家として、多岐にわたる分野で才能を発揮している作家です。その作品は、読者に深い感動と様々な感情を与え、多くの読者を魅了し続けています。

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