浅沼傑

浅沼 傑

浅沼 傑（あさぬま すぐる）は、1980年12月17日生まれの元地方競馬騎手です。岡山県出身で、血液型はO型。現役時代は主に佐賀競馬場に所属し、騎手引退後は千葉県にあるシンボリ牧場で勤務しています。

キャリアの始まり

浅沼氏の競馬界でのキャリアは、2000年に地方競馬騎手免許を取得したことから始まりました。当初は群馬県の高崎競馬場に所属し、澁谷公男厩舎でプロとしての第一歩を踏み出しました。初騎乗は同年10月12日、高崎競馬場で行われたレースで、グリーンセンプーという馬に騎乗しました。このレースは12頭立ての3番人気に支持されましたが、結果は5着でした。

初勝利を挙げたのは、初騎乗からおよそ1ヶ月後の2000年11月16日でした。これも高崎競馬場でのレースで、再びグリーンセンプーに騎乗。12頭立ての4番人気ながら見事に優勝を果たし、念願のプロとしての初勝利をマークしました。

高崎から佐賀へ

高崎競馬場時代には、競馬場内で結婚披露宴を行うといったエピソードもありました。しかし、浅沼氏の騎手生活に大きな転機が訪れます。高崎競馬場が経営上の理由から廃止されることが決定し、2004年12月31日をもって開催が終了したためです。この影響を受け、多くの高崎所属騎手と同様に、浅沼氏も新たな活躍の場を求めて移籍することになりました。

移籍先として選ばれたのは、九州の佐賀競馬場でした。当初は的場信弘厩舎に所属しましたが、その後、同じく高崎から移籍してきた佐藤正則厩舎へと所属を変更し、佐賀での騎手生活を続けました。

引退

佐賀競馬場で騎手としてのキャリアを積んでいた浅沼氏ですが、2007年10月をもって騎手を引退することを自身のブログで発表しました。最後の騎乗となったのは、引退表明直後の2007年10月28日に行われた佐賀競馬場のレースでした。この最終レースにはシルバークエストに騎乗しましたが、結果は10頭立ての7着となり、この競走をもって騎手生活に終止符を打ちました。

騎手成績とその後

浅沼氏の地方競馬における通算成績は、1896戦52勝でした。この間の2着は76回、3着は136回を数え、勝率は2.7%、連対率は6.8%という記録を残しています。

騎手引退後、浅沼傑氏は競馬の世界から完全に離れたわけではありません。現在は、千葉県にあるシンボリ牧場で勤務しており、競走馬の生産・育成に携わる形で競馬に関わり続けています。

現役時代の勝負服の柄は、胴が青色で黄色い山形の帯が一本入っており、袖は桃色でした。この特徴的な勝負服で、日本の地方競馬の各地を駆け抜けました。

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