浅羽加代

浅羽 加代（あさば かよ）

浅羽加代は、1983年2月24日に島根県雲南市で生まれた、日本の中距離および長距離走の選手です。陸上競技の実業団、デンソー女子陸上長距離部に所属しており、特に5000mでの活躍が際立っています。彼女は2006年のドーハアジア競技大会で5000mの銀メダルを獲得し、2007年と2011年には世界陸上の長距離走にて日本代表として出場するなど、日本陸上界において重要な存在となっています。彼女の旧姓は杉原であり、2013年に結婚後の新姓へと改名しました。

学歴と陸上競技への道

加代は雲南市立三刀屋中学校を卒業後、島根県立出雲商業高等学校に進学しました。中学生の頃は卓球部に所属していましたが、陸上競技の可能性を見出され、出雲商業高等学校陸上部に転向しました。初めは故障がちでレースに出られない時期もありましたが、高校3年生の夏頃からその才能が開花し、第12回全国高等学校駅伝競走大会（2000年）では1区を担当しました。

高校卒業後、実業団への入団を決意し、松下通信工業女子陸上競技部（現：パナソニック女子陸上競技部）に所属することとなります。入団に際しては関係者からの強い勧めがあり、ようやく決断を下したというエピソードがあります。

実業団での活躍

実業団に入った後、加代は日本陸上競技選手権や国民体育大会など数々の大会で中・長距離の選手として活躍します。特にアジア競技大会および世界陸上では日本代表として出場し、5000mでの戦績が顕著です。2008年にはデンソーに移籍し、結婚生活を経て2013年に登録名を「浅羽加代」に変更しました。この年、全日本実業団対抗女子駅伝競走大会ではアンカーとして出場し、デンソーの初優勝に大きく貢献しました。

退部とその後

2014年3月31日をもって女子陸上長距離部を退部しましたが、彼女の業績は今も多くのアスリートたちに影響を与えています。

主な自己ベスト記録

• - 1500m: 4分17秒41（2003年、 日本陸上競技選手権大会）
• - 5000m: 15分15秒34（2007年、ゴールデンゲームズin延岡）
• - 10000m: 31分34秒75（2011年、カーディナル招待）

主な戦績

• - 2003年: 日本陸上競技選手権大会 1500m 優勝（4分17秒41）
• - 2006年: 日本陸上競技選手権大会5000m 2位（15分33秒08）
• - 2006年: ドーハアジア競技大会5000m 2位（銀メダル獲得、15分40秒87）
• - 2007年: 日本陸上競技選手権大会5000m 2位（15分31秒45）
• - 2011年: 日本陸上競技選手権大会10000m 優勝（32分18秒79）

加代選手のキャリアは、彼女自身の努力はもちろんですが、支えてくれた陸上界の人々との出会いや環境によって築かれたものです。彼女の輝かしい成績は、多くの後輩選手の励みとなっています。

もう一度検索