浜松労災病院

浜松労災病院

概要と沿革

静岡県浜松市中央区に所在する浜松労災病院は、独立行政法人労働者健康安全機構が運営を担う医療機関です。地域における重要な役割を担っており、近年では施設の刷新が進められました。特に、建替え工事は2010年に完了し、より近代的で機能的な医療環境が整備されています。

診療体制

当院では、多岐にわたる専門分野の診療を提供しており、患者さんの様々な疾患や健康上の問題に対応できる体制を構築しています。内科系の診療科としては、全身の健康状態を総合的に診る総合内科をはじめ、腎臓、内分泌代謝、精神、呼吸器、消化器、循環器、神経といった各分野に特化した専門内科が設置されています。これにより、複雑な内科疾患に対するきめ細やかな診断と治療が可能となっています。

外科系の診療科も充実しており、一般的な外科手術に加え、乳腺、整形外科、形成外科、神経外科、心臓血管外科といった高度な専門性を要する手術に対応する部門が設けられています。外傷や運動器疾患、悪性腫瘍、循環器系の疾患など、幅広い外科的治療ニーズに応えています。また、皮膚科や泌尿器科、婦人科といった専門性の高い診療科も設置されており、それぞれの分野における疾患に対応しています。

さらに、眼科、放射線科、リハビリテーション科、麻酔科、耳鼻咽喉科、小児科といった幅広い分野の診療を提供しており、新生児から高齢者まで、また急性の疾患から慢性の疾患、リハビリテーションまで、切れ目のない医療サービスの提供を目指しています。

医療機能と認定

浜松労災病院は、地域医療の中核を担う医療機関として、様々な機能を有し、公的な認定を受けています。特に、救急医療体制においては、救急告示病院として二次救急医療を担っており、比較的重症な救急患者さんの受け入れや対応を行っています。これにより、地域の救急医療体制の一翼を担い、緊急を要する患者さんに対する医療提供に貢献しています。

また、医療機関としての質や安全性を客観的に評価する取り組みも積極的に行っています。公益財団法人日本医療機能評価機構による認定を受けており、これは病院全体の組織運営や医療提供体制が一定水準を満たしていることを示しています。さらに、NPO法人卒後臨床研修評価機構からの認定証も発行されており、これは将来を担う医師の臨床研修において、質の高い教育環境が提供されていることが認められている証です。これらの認定に加え、各種法令に基づく指定病院や、学会の認定施設としても数多く指定されており、専門性の高い医療や教育・研修機能を有していることが裏付けられています。

交通アクセス

当院へ公共交通機関を利用してアクセスする場合、最寄りのバス停留所が複数あります。「労災病院正門」停留所は、平日の一部の時間帯（午前7時から午後3時台にかけて、特に笠井方面行き）に利用可能です。「労災病院」停留所は、より広範囲な時間帯や方面からのアクセスに利用できます。バス路線を活用することで、地域の住民や患者さんが比較的容易に来院できるよう配慮されています。

結び

浜松労災病院は、独立行政法人労働者健康安全機構の運営のもと、浜松市中央区において二次救急医療を含む幅広い医療サービスを提供しています。多様な診療科と高度な医療機能を有し、各種公的機関からの認定も取得しており、地域住民の健康維持・増進に貢献する重要な医療機関としてその役割を果たしています。

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