浜松医療センター

浜松医療センターは、静岡県浜松市中央区に位置する総合病院です。本病院は浜松市が設立し、その運営・管理は指定管理者である公益財団法人浜松市医療公社によって行われています。

沿革

病院の起源は、浜松市制60周年を記念する主要事業の一つとして計画されたことにあります。1973年（昭和48年）に「県西部浜松医療センター」として開設され、長らく地域医療を支えてきました。その後、時代の変化や医療ニーズの多様化に対応するため、2011年（平成23年）4月1日付けで現在の名称である「浜松医療センター」に改称されています。

病院の機能と役割

浜松医療センターは、遠州地域（静岡県西部地方）における基幹的な医療機関の一つとして重要な位置を占めています。県内の他の主要な医療機関、例えば浜松医科大学医学部附属病院や聖隷浜松病院、聖隷三方原病院などと連携しつつ、高度かつ専門的な医療を提供しています。

特に、以下のような様々な指定を受け、多様な医療ニーズに対応できる体制を構築しています。

地域医療支援病院としての承認を受け、地域の医療機関との連携を推進しています。
災害拠点病院（地域災害医療センター）に指定されており、大規模災害発生時には中心的な役割を担います。
地域がん診療連携拠点病院として、質の高いがん医療を提供し、地域のがん診療を支援しています。
3次救急指定病院であり、救命救急センターを備え、重篤な救急患者の受け入れ体制を整えています。
浜松医科大学の関連教育病院として、将来の医療を担う人材の育成にも貢献しています。
地域周産期母子医療センターとして、妊娠・出産に関わる高度な医療を提供しています。

その他にも、保険医療機関、労災保険指定医療機関、指定自立支援医療機関（更生医療・育成医療・精神通院医療）、身体障害者福祉法指定医配置医療機関、精神保健指定医配置医療機関、生活保護法指定医療機関、結核指定医療機関、戦傷病者特別援護法指定医療機関、原子爆弾被害者一般疾病医療取扱医療機関、第二種感染症指定医療機関、公害医療機関、母体保護法指定医配置医療機関、臨床研修指定病院、エイズ治療拠点病院、特定疾患治療研究事業委託医療機関、小児慢性特定疾患治療研究事業委託医療機関、DPC対象病院など、多岐にわたる公的な指定・承認を受けています。

診療科

浜松医療センターは、地域の中核病院として幅広い疾病に対応するため、多数の診療科目を設置しています。浜松市病院事業の設置等に関する条例に定められている主な診療科は以下の通りです。

内科
精神科
脳神経内科
呼吸器内科
消化器内科
循環器内科
小児科
外科
消化器外科
整形外科
形成外科
脳神経外科
呼吸器外科
心臓血管外科
皮膚科
泌尿器科
産婦人科
眼科
耳鼻いんこう科
リハビリテーション科
放射線治療科
麻酔科
腎臓内科
乳腺外科
臨床検査科
救急科
歯科口腔外科
感染症内科
リウマチ科
人工透析内科
病理診断科
血液内科
内分泌・代謝内科
血管外科
腫瘍内科
放射線診断科

交通アクセス

公共交通機関を利用する場合、浜松駅バスターミナルから運行されているバスに乗車することでアクセス可能です。自家用車での来院の際は、東名高速道路の浜松西インターチェンジから約25分で病院に到着します。

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