浜田川 (島根県)

浜田川について

浜田川（はまだがわ）は、島根県西部の浜田市を流れる河川で、日本海に注ぎ込んでいます。この川は二級水系の本流であり、地域において重要な水資源となっています。

地理的特徴

浜田川の源流は、浜田市金城町に位置する雲城山（667m）から始まります。この場所から流れ出た川は、旧金城町にある上来原川や青原川などと合流しながら、国道186号に沿って北流します。さらに北西に進むと山間部を通り抜け、浜田ダムにおいて中筋川が合流します。この後、浜田市河内町を経て再度国道186号に沿い、市の中心市街地に入ります。市街地では今井迫川、高佐川、浅井川が合流し、最終的には松原湾（日本海）に流れ込みます。

治水事業の歴史

浜田川はその流域において度重なる洪水被害に見舞われた歴史を持っています。1943年と1944年の台風により堤防が破堤し、浜田市内で大規模な浸水が発生しました。このため、1948年に災害復旧が完了した後も、再三の水害が続きました。特に1954年と1958年の水害は深刻で、これを受けて1959年から河道の改修やダムの建設に取り組み始めます。

その結果、1963年には浜田ダムが完成しました。しかし、1983年の昭和58年7月豪雨や1988年の昭和63年7月豪雨でも計画を超える洪水に見舞われ、再度計画の見直しが行われました。1983年には基本計画が策定され、1996年には高水流量が見直され、これが1999年の河川整備基本方針に継承されることとなりました。

さらに、1993年から始まった浜田川総合開発事業においては、第二浜田ダムの建設が進められ、2016年に完成しました。また、浜田ダムの再開発工事も2020年に完了し、地域の治水対策が強化されています。

浜田川の支流と流域

浜田川には多くの支流があります。主な支流には上来原川、青原川、赤谷川、東中筋川、中筋川、細谷川、大谷川、上山川、高佐川、今井迫川、浅井川が含まれます。これらの川は浜田川に合流し、共に流域の水量を増やす役割を果たしています。

流域に位置する自治体は島根県と浜田市です。河川の重要なインフラとして、浜田ダムと第二浜田ダムが設置されており、それぞれ発電や治水のために機能しています。

交通

浜田川の沿岸には国道186号が通っており、交通の大動脈として利用されています。これにより、地域の経済や生活が支えられています。

浜田川は、その美しい流れと地域社会への影響から、島根県における重要な自然資源であり続けています。

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