浜田景隆

浜田景隆：伊達政宗を支えた武将の生涯

浜田景隆（はまだ かげたか）は、戦国時代の天文23年（1554年）に生まれ、天正19年（1591年）に38歳で没した武将です。伊達政宗に仕え、伊豆守を名乗りました。浜田家は藤原乙麻呂を祖とする藤原氏の流れを汲むとされ、景隆は浜田家15代目に当たります。

浜田氏の出自

浜田氏は、藤原乙麻呂を末裔とする家系で、「浜田（濱田）家系図」によれば、初代の景雄から代々その名が記されています。14代目の宗景は、伊達稙宗の時代の人物で、その頃から伊達家に仕えていたことが伺えます。

景隆の生涯

浜田氏の所領は伊達郡と置賜郡にあり、景隆は一本柳城主として5千石を領していました。彼は政宗からの信頼が厚く、数々の戦で重要な役割を果たしました。摺上原の戦い、人取橋の戦い、中新田合戦、二本松合戦などでは、留守政景や泉田重光らと共に陣代を務め、伊達軍を勝利に導きました。

しかし、天正19年（1591年）の葛西大崎一揆において、加美郡宮崎城攻めの最中に銃弾に倒れ、38歳という若さで戦死しました。彼の墓は現在の宮城県加美町に建てられています。

子孫

景隆の嫡子である景国は16代目を継ぎ、4千石を領しましたが、大坂の陣での不祥事により出奔したと伝えられています。その後、浜田家は代々続き、幕末には景慂が奥年寄として八代姫に仕え、その子・景長は戊辰戦争で活躍しました。

また、景隆の長子とされる北川宣勝は、事情により伊達家を出奔し、豊臣秀頼や大村氏に仕えたという説もありますが、詳細は不明です。

岩出山移封の際、浜田館のあった一本柳には十数人が現地に留まり、その地に土塁跡や井戸の跡、北門稲荷などが残っています。満福寺に建つ「学翁景敏碑」には、景敏が景隆の末裔であることが記されています。現在も大手門、枡形、北門、的場、内乗と呼ばれる地名が現存し、当時の面影を伝えています。

浜田景隆は、伊達政宗の家臣として数々の戦で活躍し、その名を歴史に刻みました。彼の功績は、子孫やゆかりの地を通じて今も語り継がれています。

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