浜田温泉資料館

浜田温泉資料館：歴史と文化が息づく場所

大分県別府市亀川浜田町に位置する浜田温泉資料館は、かつて共同浴場として親しまれた建物を復元し、温泉文化を伝える貴重な施設です。2006年には国の登録有形文化財に登録され、その歴史的価値が認められています。

歴史

浜田温泉の歴史は古く、明治12年（1879年）に源泉が掘削されたことに始まります。明治22年（1889年）には温泉場として整備され、地域の人々の憩いの場となりました。大正9年（1920年）には、当時の町長によって木造2階建ての温泉館に改築され、「浜田鉱泉」と名を変えます。その後、昭和10年（1935年）には共同浴場として改築されました。

しかし、建物の老朽化が進み、平成15年（2003年）に解体されることになります。解体時には設計図が作成され、部材の一部が保存されました。そして、篤志家からの寄付により、平成17年（2005年）に資料館として見事に復元されました。

建築

資料館の建物は、木造平屋建てで、桁行14m、梁間8m、建築面積145m2。銅板葺の屋根は入母屋造で、中央には宝形屋根が載せられています。正面玄関は唐破風で、東西には千鳥破風が設けられており、当時の建築様式を今に伝えています。

展示

復元された建物の一方の浴室には床が張られ、展示室として活用されています。ここでは、浜田温泉の歴史や文化に関する資料が展示され、訪れる人々に温泉の魅力を伝えています。

新しい共同浴場

旧浜田温泉の解体に伴い、平成14年（2002年）には道を挟んだ向かいに新しい共同浴場が建設されました。鉄筋コンクリート構造平屋建で、唐破風を備えるなど、旧浜田温泉のデザインを踏襲しています。

アクセス

自動車：大分自動車道別府ICから亀川方面へ約15分
バス：
JR別府駅西口から大分交通6番石垣線で「亀川新川」または「亀川駅」下車
JR別府駅東口から大分交通23番石垣線、26番外廻り循環線で「亀川新川」または「亀川駅」下車
大分バス50番APU線で「亀川新川」下車、徒歩約4分

周辺情報

浜田温泉資料館の周辺には、他にも魅力的な観光スポットがあります。別府温泉の様々な温泉地を巡ったり、地元のグルメを堪能したりするのもおすすめです。

まとめ

浜田温泉資料館は、温泉の歴史と文化を肌で感じられる貴重な場所です。別府を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。

関連項目

武雄温泉新館：同じく共同浴場から資料館に転用された建物

外部リンク

浜田温泉資料館｜施設案内 別府市
10.浜田温泉 別府市

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