浦上車庫停留場

浦上車庫停留場

浦上車庫停留場（うらかみしゃこていりゅうじょう）は、長崎県長崎市大橋町に位置する長崎電気軌道本線の停留場です。駅番号は17で、1号系統、2号系統、3号系統が停車します。長崎電気軌道の浦上車庫に隣接しており、多くの車両が停泊しているのが特徴です。

概要

浦上車庫停留場は、長崎電気軌道の主要な車両基地である浦上車庫に隣接しているため、多くの列車が当駅を始発・終着としています。特に通勤ラッシュ時には、当停留場止まりの列車や回送列車が多く運行され、一部の列車では運転士が交代します。

歴史

当停留場は、本線の大橋 - 住吉間の開通から3年後の1953年（昭和28年）に開業しました。開業と同月に長崎電気軌道の車庫が設置され、当初は西町車庫と称していました。停留場名も当初は西町車庫前停留場でしたが、1966年（昭和41年）に社内募集によって浦上車庫前停留場に改称されました。2018年（平成30年）に現在の浦上車庫停留場に改称されています。

年表

1953年（昭和28年）8月1日：西町車庫前停留場として開業。同月、西町車庫が完成。
1966年（昭和41年）9月20日：浦上車庫前停留場に改称。同月、西町車庫も浦上車庫に改称。
1971年（昭和46年）：浦上車庫が電車専用車庫になる。
1979年（昭和54年）7月31日：浦上車庫の建て替えが完了。
2002年（平成14年）4月11日：上り赤迫方面ホームを改築。5月9日には下り長崎駅前方面ホームを改築。
2018年（平成30年）8月1日：浦上車庫停留場に改称。

構造

停留場は専用軌道区間にあり、軌道は道路から独立しています。ホームは2本の線路を挟み込むように配置され、岩屋橋寄りから見て左側に長崎駅前方面行き、右側に赤迫方面行きのホームがあります。

長崎駅前方面行きのホームは2つに分かれており、赤迫方面行きのホームの向かい側と、それより岩屋橋寄りに1つずつ設けられています。この2つのホームの間から浦上車庫への入出庫線が分岐しており、車庫からの出庫電車があっても、岩屋橋寄りのホームで乗客を乗せることができ、効率的な運行が可能です。入出庫線の向こう側にあるホームは、車庫から出て長崎駅前方面へ向かう電車専用で、乗車のみに使用されます。このホームには屋根はありません。停留場の岩屋橋寄りには渡り線があります。

浦上車庫

浦上車庫は長崎電気軌道の車両基地の一つで、同社に在籍する車両の大部分（約80%）を収容し、車両工場も併設しています。停留場の赤迫方面行きホーム側に位置し、JR長崎本線に隣接しています。車庫には0号線から13号線までがあり、6 - 11号線は点検修理工場線、12・13号線は塗装工場線として使用されています。車庫の屋上は駐車場として活用されています。

1953年に西町車庫として新設され、路線の延長と車両の増備・大型化に対応しました。1966年に浦上車庫に改称。当初は車庫の西側を長崎電軌の路線バス関係に使用していましたが、1971年に路線バスが譲渡されると電車専用の車庫となりました。かつての車庫は、大村市にあった第二十一海軍航空廠の格納庫を移築したものでしたが、1979年3月に解体され、7月末に新車庫が落成しました。屋上に駐車場が開設されたのもこの時からです。

利用状況

長崎電軌の調査によると、1日の乗降客数は以下の通りです。

1998年 - 2,255人
2015年 - 2,300人

周辺施設

浦上車庫のほか、長崎電軌の本社屋、西町営業所、西町変電所、遠方制御室が隣接しています。

国道206号
ファミリーマート長崎三芳店
* 長崎自動車・長崎県交通局「岩屋橋」バス停留所

隣の停留場

長崎電気軌道

本線（■1号系統・□2号系統・■3号系統）

岩屋橋停留場（16） - 浦上車庫停留場（17） - 大橋停留場（18）

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