大橋停留場

大橋停留場 (長崎電気軌道)

大橋停留場は、長崎県長崎市松山町に位置する長崎電気軌道本線の停留場です。駅番号は18で、1号系統、2号系統、3号系統が停車します。長崎の主要な観光地や施設へのアクセス拠点として、地域住民や観光客に利用されています。

歴史

大橋停留場は、1933年（昭和8年）に本線の延伸に伴い開業しました。開業当初は本線の北側の終着駅であり、その後の1950年（昭和25年）に住吉停留場まで延伸されました。停留場の名称は当初「おおばし」とされていましたが、地域研究家の指摘を受け、1990年（平成2年）に現在の「おおはし」に変更されました。

年表

1933年（昭和8年）12月25日：下の川停留場からの延伸により開業。当時は「おおばし」と呼称。
1934年（昭和9年）10月25日：大橋車庫が完成。
1944年（昭和19年）10月10日：火災により大橋車庫が焼失。
1945年（昭和20年）8月9日：原爆投下により全線不通、車庫も被災。
1947年（昭和22年）5月16日：浦上駅前から大橋までの区間が復旧。
1950年（昭和25年）9月16日：大橋から住吉までの区間が開業。
1990年（平成2年）6月17日：読みを「おおはし」に変更。
2000年（平成12年）2月22日：停留場が改築。
2000年（平成12年）7月3日：下り長崎駅前方面行きのホームが延長。
2005年（平成17年）6月1日：長崎バスのバス停が併設。

構造

停留場は専用軌道区間に位置し、道路から独立した構造を持っています。2面のホームが南北方向に伸びる2本の線路を挟んで配置された相対式ホームです。東側が長崎駅前方面行き、西側が赤迫方面行きのホームとなっています。2000年2月には、上屋がトタン屋根から景観に配慮したシェルター式に改築されました。

停留場への出入りは、北側に隣接する踏切から可能です。踏切には警告灯（遮断機なし、警報音あり）が設置されています。また、緊急時に備えて、踏切に面していない側にも両ホームを繋ぐ構内踏切があります。

大橋車庫

長崎駅前方面のホームには、長崎バスの車庫が隣接しています。この場所には元々、長崎電気軌道の大橋車庫がありました。大橋車庫は停留場が開業した翌年に開設され、7本の側線と乗務員の詰所を備えていましたが、1944年（昭和19年）の火災で全焼し、さらに翌年の原爆投下によって壊滅的な被害を受けました。

その後、1953年（昭和28年）に西町車庫が開設され、長崎電軌がバス事業に進出したことに伴い、大橋車庫は電鉄バス大橋営業所の車庫として一新され、1971年（昭和46年）の路線バス譲渡まで使用されました。路線の譲渡先は長崎バスであり、現在は長崎バス大橋営業所の車庫として使用されています。

また、停留場に隣接して長崎バスのバス停留所も設けられています。2005年6月には、バス停にも停留場と同じシェルター式の上屋が設置され、ホームとバス停が一体化されました。

利用状況

長崎電軌の調査によると、1日の乗降客数は以下の通りです。

1998年 - 2,533人
2015年 - 1,700人

周辺施設

長崎ビッグNスタジアム
長崎市科学館
長崎県立総合体育館
在長崎中華人民共和国総領事館
長崎バス大橋営業所
ヤマダデンキ家電住まいる館YAMADA長崎本店
国道206号
長崎市立山里小学校
長崎南山中学校・高等学校

隣の停留場

長崎電気軌道
本線（■1号系統・□2号系統・■3号系統）
浦上車庫停留場（17） - 大橋停留場（18） - 平和公園停留場（19）

1944年（昭和19年）までは、平和公園停留場との間に岡町停留場が存在していました。

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