浪花恋しぐれ

浪花恋しぐれ（なにわこいしぐれ）

『浪花恋しぐれ』は、1983年5月21日に都はるみと岡千秋のデュエットシングルとしてリリースされた楽曲である。この曲は、戦前の上方落語界で知られるスーパースター、初代・桂春団治の大胆不敵な人生と、彼を支えた妻・お浜との深い夫婦愛をテーマにしている。歌詞の背景には、恋愛の喜びと苦労を描いた物語性があり、多くのリスナーの心を捉えた。

この曲は、リリースからわずか一ヶ月後の6月にはオリコンチャートのTOP20に登場し、8月にはTOP10に進出した。その後も、その人気は続き、1984年の2月まで常に20位以内を維持するロングセラーとなった。特に1983年12月にはテレビでの歌唱が多く行われ、最高順位の3位を記録。さらに、この楽曲は第25回日本レコード大賞特別金賞や第16回日本有線放送大賞、そして第16回全日本有線放送大賞を受賞し、その評価は広がりを見せた。

また、マレーシアでも康成と刘秋仪によるデュエットのカヴァー版「浪花恋曲」として、北京語で紹介されるなど、国境を越えて親しまれた楽曲である。都はるみと岡千秋は、この曲を歌うことで1983年の第34回NHK紅白歌合戦に出場し、さらにその存在感を増した。

収録曲

本シングルには、以下の2曲が収録されている。

• - 浪花恋しぐれ（4分15秒）

作詞：たかたかし
作曲：岡千秋
歌：都はるみ・岡千秋

• - 恋のさだめ川（5分12秒）

作詞：たかたかし
作曲：徳久広司
歌：都はるみ・徳久広司

いずれの楽曲も、編曲は斉藤恒夫が手がけており、楽曲全体のまとまりに寄与している。特に『浪花恋しぐれ』は、その melodys からも多くの人々に愛され、今なお多くの場面で耳にする名曲となっている。日本の音楽の流れにおいて、1983年は特に印象的な年であり、『浪花恋しぐれ』はその象徴的な作品の一つであると言える。

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