海人がつくる壺川駅前弁当

「海人がつくる壺川駅前弁当」は、沖縄県那覇市沿岸漁業協同組合が運営する壺川直売店さかなで販売されていた弁当です。2003年8月10日の沖縄都市モノレール線（ゆいレール）開業を記念して、同年1月に京王百貨店新宿店で開催された元祖有名[[駅弁と全国うまいもの大会]]で先行販売されました。ゆいレール開業と同時に、壺川直売店さかなにて正式販売が開始されました。

この弁当は「沖縄初の駅弁」または「日本最南端の駅弁」というキャッチフレーズで知られていました。沖縄県営鉄道時代には駅弁販売の記録がないため、これらのキャッチフレーズが用いられました。しかし、通常の駅弁とは異なり、駅構内ではなく直売店で販売されていたため、厳密には「駅弁」とは言えないという意見もありました。そのため、「駅前」弁当と称していました。ただし、駅弁大会では他の駅弁と同様に扱われていました。

弁当の中身は2-3年ごとに全面リニューアルされるのが特徴でした。2003年の販売当初は海ブドウ、モズク、錦糸卵、カツオ、イカなどが具材として使われていましたが、2006年には大東諸島の名産であるサワラの握り寿司（島寿司）、2009年にはクロカジキの漬け丼にモズクを添えたものへと変更されました。

弁当は壺川直売店さかなで購入できました。「駅前弁当」と称していましたが、実際には壺川駅の真正面ではなく、国場川を左手に見ながら北西に380メートルほど歩く必要がありました。営業時間は午前9時から午後6時までで、日曜日と元日（1月1日）は休業でした。沖縄本島以外では、各地の百貨店で開催される駅弁大会に出展されることもありましたが、その際、出展される弁当は名称が同じでも、現地の弁当とは仕様が異なる「特装品」の場合がありました。

壺川直売店さかなは2017年2月末日をもって閉店しており、現在この弁当を入手することはできません。

関連項目

油味噌かつサンド - 那覇空港駅構内で販売されている駅弁で、日本最西端（かつ、鉄道駅構内で販売されているという定義を満たすものとしては最南端）です。

外部リンク

壺川直売店さかな 〜那覇市沿岸漁協〜
* 南の島の海菜 嶋活

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