海原かける

海原かけるは、1948年2月21日生まれの元漫才師である。岡山県で生まれ、大阪府で育った彼は、母である海原小浜を師匠として漫才の世界へ足を踏み入れた。彼の娘は、現在も活躍する人気漫才コンビ、海原やすよ・ともこの母として知られている。

漫才師としてのキャリアは、初代海原めぐるとのコンビ「海原かける・めぐる」から始まる。音楽ショウのフラワーショウにも出演するなど、幅広い活動を行っていた。その後、三洋電機時代の同僚と再びコンビを組み、二代目「海原かける・めぐる」を結成。1975年には上方漫才大賞新人賞を受賞するなど、人気を博した。しかし、1977年にコンビを解散し、芸能界から引退するという衝撃的な決断を下した。

芸能界引退後は、新たな道を模索する。板前としての修業を行い、腕を磨いた。その後、大阪市中央区で「ちゃんこ家うなばら」というちゃんこ鍋料理店を開業し、マスターとして活躍した。多くの人々を魅了する料理を提供し、地域社会に貢献した。2011年4月の閉店後も、その料理の腕前は評判を呼び、2014年11月には谷町で「ちゃんこ鍋dining うなばら」をオープンさせた。しかし、この店も2017年頃には閉店している。

海原かけるの多才ぶりは、漫才師としての才能だけにとどまらない。実は、剣道では二段の腕前を持つ。芸能界、飲食業界と様々な分野で活躍し、その人生は波瀾万丈であったと言える。

彼は、漫才師として人気を博しただけでなく、その後も料理人として新たな人生を切り開き、成功を収めた。その経歴は、努力と挑戦の人生を象徴している。母を師匠に持ち、娘は人気漫才師という血筋も持ち合わせ、海原かけるという人物は、多くのエピソードと魅力に満ちた、まさに唯一無二の存在と言えるだろう。

彼の名前は、上方漫才史に、そして大阪の飲食業界の歴史に、しっかりと刻み込まれている。受賞歴としては、1975年の第10回上方漫才大賞新人賞受賞が特に有名であり、その功績は後世に語り継がれていくに違いない。妻はマジシャンのワンダーのり子であることなど、私生活にも多くの興味深いエピソードが隠されている人物である。彼の生き様は、多くの人々に勇気と希望を与え続けている。

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