海士町立福井小学校

海士町立福井小学校の紹介

海士町立福井小学校は、島根県隠岐郡海士町に所在する公立小学校で、海士町にある2つの小学校のうちの一つです。2003年度には69人の児童が在籍し、もう一つの海士小学校には60人の児童が通っています。

地域の特色

隠岐諸島における海士町は、約2300人の人口を有し、子どもたちの教育に力を入れています。その特徴的なキャッチコピー『ないものはない』が示すように、この町では地域全体を活用した教育施策が展開されています。保育園から高校までの一貫した教育プログラム「島まるごと教育の魅力化」として、地域資源を生かした学びの場を提供しています。

特に、2017年度から導入された「親子島留学」という制度は、小学生と中学1・2年生を対象にしたもので、親子で海士町に住みながら、地元の小中学校に通うことをサポートしています。このプログラムでは、年間で3組程度の家庭が受け入れられ、島での生活を通じて、多様な体験ができることを目的としています。

沿革

福井小学校の歴史は長く、1874年に海士村立菱浦小学校として開校されました。1893年には海士村立福井尋常小学校に改称されます。そして、1906年に海士村立中小学校が開校し、1925年には中小学校が現在の海士中学校の校地に移転しました。

1955年には福井小学校が海士村と中小学校の統合によって設立され、1969年に町制施行に伴い海士町立福井小学校に改称されました。

他の小学校も同様の歴史を持ち、崎小学校や知々井小学校、御波小学校もそれぞれ1873年に開校し、1969年に海士町立に改称されています。1983年にはこれら4校が統合し、福井小学校がその校地を引き継ぐ形となりました。

近年の取り組み

この福井小学校は、1999年に大規模な改修を実施し、2012年には「子どもの読書活動優秀実践校」として文部科学大臣から表彰を受けるなど、教育面でも評価を得てきました。また、2015年には新しい校舎が竣工し、最新の施設を備えた学習環境が整いました。

通学区域

福井小学校の通学区域は、海士町内の菱浦、福井、西、中里、保々見、知々井、御波、多井、崎、須賀地区に広がっています。このため、地域の多くの子どもたちがこの小学校に通っており、地域密着の教育が実施されています。

進学先

福井小学校を卒業した生徒は、海士町立海士中学校へ進学します。地域全体で連携をふまえた教育環境が整っており、将来の地元を担う子供たちの成長が期待されています。

海士町立福井小学校は、地域の特性を生かした教育と、歴史ある伝統を大切にしながら、未来を見据えた取り組みを続けています。

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