海峡両岸関係協会

海峡両岸関係協会（ARATS）について

海峡両岸関係協会（ARATS、以下「海協会」と表記）は、1991年12月16日に中華人民共和国政府によって設立された、台湾（中華民国）との交渉を担当する窓口機関です。中国国務院台湾事務弁公室の管轄下に置かれています。台湾側のカウンターパートは、海峡交流基金会（SEF）です。

設立の背景

1987年に台湾住民の中国大陸への訪問が解禁されたことを契機に、中台間の民間交流が活発化しました。これに伴い、両岸間で生じる様々な問題に対処する必要性が高まり、そのために設立されたのが海協会です。社会団体法人という形式をとっています。

目的

海協会の目的は、「海峡両岸の交流を促進し、両岸関係を発展させ、祖国の平和統一を実現すること」と定められています。

主要な出来事

設立以来、海協会は台湾側の海峡交流基金会（SEF）との間で、様々な協議や合意を行ってきました。これらの協議は、中台関係の進展に重要な役割を果たしています。

歴代会長

汪道涵（1991年12月 - 2005年12月）：元上海市長
陳雲林（2008年 - 2013年4月）：元国務院台湾事務弁公室主任
陳徳銘（2013年4月 - 2018年4月27日）：前中華人民共和国商務部部長
張志軍（2018年4月27日 - ）：元国務院台湾事務弁公室主任

関連事項

台湾問題
中台関係
九二共識
海協會記者會（海峡両岸関係協会 記者会見）：台湾のテレビお笑い番組「全民最大党」のコーナーで、海協会の報道官の記者会見を模したパロディ。内容は中国共産党政権を強く皮肉ったものとなっています。

外部リンク

* 海峡両岸関係協会（国務院台湾事務弁公室ホームページ内）

まとめ

海峡両岸関係協会は、中台関係において重要な役割を担う組織です。その活動は、両岸の交流と関係発展に大きく影響を与えています。今後の動向にも注目が集まります。

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