海洋エンジニアリング

海洋エンジニアリング株式会社の概要

海洋エンジニアリング株式会社は、東京都台東区に本社を置く専門企業で、海洋調査やコンサルタント業務を手掛けています。この会社は、日本の民間企業としては唯一、自社で海洋調査船を保有し、海底地形や地質、水産資源の調査を行っています。さらに、水域環境保全や生態系維持のための海洋調査、環境影響評価などを通じて、水域に関する幅広いコンサルティングとエンジニアリングサービスを提供しています。加えて、関連企業である日本海洋株式会社から環境機器事業を引き継ぎ、発泡スチロールの減容機の製造も行っています。

沿革

この企業は1969年に芙蓉海洋開発株式会社として創立され、その後、2007年にISO 9001およびISO 20000の認証を取得しました。2012年には日本海洋株式会社の環境事業を吸収し、これにより事業内容の強化を図りました。また、2013年に海洋研究開発機構から学術研究船「淡青丸」を取得し、第三開洋丸として運用を開始しました。2014年には社名を現在の海洋エンジニアリング株式会社に変更し、本社を移転しています。

事業所

海洋エンジニアリング株式会社は、東京都台東区の本社に加え、全国に複数の支店やセンターを持っています。三重県鈴鹿市に三重センター、長崎県佐世保市に九州センター、静岡県静岡市に静岡営業所、福島県いわき市に福島事業所、愛知県名古屋市に中部営業所、沖縄県那覇市に沖縄営業所、東京都足立区には技術センターがあります。これらの拠点を通じて、地域ごとのニーズに応じたサービスを展開しています。

船舶

海洋エンジニアリング株式会社は、調査船や実習船を取得し、海洋調査船として利用しています。現在就航している船舶には、1983年に竣工した第一開洋丸、1982年に竣工した第三開洋丸、1993年に竣工した第五開洋丸、1986年に竣工した第七開洋丸があり、それぞれ異なる経歴を持つ船となっています。

就航中の船舶

• - 第一開洋丸: 1983年竣工、元は北海道大学の練習船です。総トン数は1,383トンで、航海速力は13.4ノット。
• - 第三開洋丸: 1982年竣工、元は海洋研究開発機構の調査船です。497.7トンで、航海速力は11.5ノット。
• - 第五開洋丸: 1993年竣工、元は長崎県立水産高校の実習船です。495トンで、航海速力は13.5ノット。
• - 第七開洋丸: 1986年竣工、元は沖縄県立水産高校の実習船です。499トンで、航海速力は12.5ノット。

これらの船舶は、主に海洋調査のために運用され、精度の高いデータ収集に貢献しています。

まとめ

海洋エンジニアリング株式会社は、海洋調査やコンサルタント業務を通じて、持続可能な水域環境の保護に取り組む企業です。その独自性と専門性から、日本国内における海洋に関連する様々なプロジェクトで重要な役割を果たしています。

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