海老名運動公園野球場

海老名運動公園野球場

海老名運動公園野球場は、神奈川県海老名市に位置する海老名運動公園の敷地内に整備された野球施設です。一般的には「海老名球場」とも呼ばれ、地域に親しまれています。この球場は海老名市が所有しており、その運営管理も市が行っています。ただし、施設の実際の整備や日常の管理業務は、市から委託を受けた相鉄企業が担当しています。

施設の構造は鉄筋コンクリート造の2階建てです。グラウンド面積は12,353平方メートルを有し、広々としています。野球のプレイエリアは、両翼が95メートル、そして中堅が120メートルと、公認野球規則に準拠した標準的なサイズです。内野は土、外野は天然芝が使用されており、プレーしやすいコンディションが保たれています。観客席の収容人員は合計3,400人で、内野席はセパレートシートと芝生席、外野席は全面芝生席として開放されています。スコアボードには、視認性の高い高輝度フルカラーLED方式が導入されています。

年間を通じて、海老名運動公園野球場では様々なカテゴリーの野球の試合が開催されています。特に、神奈川県内の高校野球公式戦の会場として頻繁に利用されており、春季大会や秋季大会など、夏の全国高等学校野球選手権神奈川大会予選以外の主要な試合が行われます。また、プロ野球のファームリーグであるイースタン・リーグの公式戦会場としても使用されており、横浜DeNAベイスターズが主催試合を行う実績があります。さらに、アマチュアの硬式野球であるリトルシニアリーグにおいては、南関東支部の主要大会である「クラストカップ神奈川・静岡決戦」が毎年11月に開催され、その決勝戦や順位決定戦の会場の一つとして使用されています。

近年は独立リーグの公式戦会場としての利用も見られます。ベースボール・チャレンジ・リーグ（BCリーグ）に2020年から加入した神奈川フューチャードリームスは、参入初年度に当球場で公式戦を開催しましたが、2021年以降は開催実績がなく、2023年のリーグ公式戦開催球場一覧からは名前が削除されています。一方で、2023年に設立された新たな独立リーグであるベイサイドリーグに所属するYKSホワイトキングスが、当球場を公式戦会場として計画に含め、同年4月19日にはリーグ最初の公式戦が行われました。このように、独立リーグの利用状況は時期によって変化がありますが、新たなリーグの公式戦も開催されるなど、野球の場として活用され続けています。

交通アクセスも整備されています。鉄道を利用する場合、JR相模線の社家駅からは徒歩約15分、小田急小田原線およびJR相模線の厚木駅からは徒歩約20分程度でアクセス可能です。自動車の場合、圏央道の海老名インターチェンジから約5分で到着できます。球場は圏央道に近接しており、ライトスタンド裏手には道路へのボール飛出しを防ぐため、他の箇所よりも高い防球ネットが設置されているのが特徴です。

海老名運動公園野球場は、海老名運動公園の中核をなす施設の一つであり、地域における野球活動の重要な拠点として、アマチュアからプロまで幅広いレベルの選手や観客に利用されています。今後も多くの野球ファンにとって、熱気あふれる試合の舞台となることでしょう。

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