海辺の石段

海辺の石段

「海辺の石段」（うみべのいしだん）は、日本のグループサウンズを代表するバンド、ジャッキー吉川とブルー・コメッツによって発表された楽曲です。この楽曲は、1969年10月1日にシングルレコードとしてリリースされました。

このシングルは、ブルー・コメッツの活動においていくつかの点で特筆すべき作品です。まず、作詞家として著名ななかにし礼が初めて起用された楽曲であるという点が挙げられます。それまでの彼らの楽曲とは異なる新たな lyrical な側面が期待されました。

また、音楽的な試みとして、当時日本国内ではまだ使用されることが比較的珍しかった「電気琴」が大胆に取り入れられました。この新しい音色を導入することにより、グループはそれまでのサウンドに変化をもたらし、特にセールス面での大幅な底上げを図りたいという意図をもってこのシングルを送り出しました。

しかしながら、商業的な成果という点では、期待通りの結果には繋がりませんでした。オリコンチャートにおける最高順位は18位に留まり、これはブルー・コメッツが過去に記録した数々のヒット曲と比べると、必ずしも目覚ましい順位変動をもたらす作品とはなりませんでした。

シングルのB面には、「冬の嵐」（ふゆのあらし）という楽曲が収録されています。この「冬の嵐」では、バンドの主要メンバーである井上忠夫（後に井上大輔）が、楽曲中のソロパートを一人で担当している点が特徴の一つです。

さらに、本作のレコードジャケットには興味深いエピソードがあります。このシングルはダブルジャケット仕様で発売されましたが、そのうち「冬の嵐」の側に掲載されていたメンバー集合写真は、後年、1971年9月10日にリリースされたブルー・コメッツのシングル「虹と雪のバラード」のレコードジャケットにも、同じものがそのまま転用されています。

収録曲

本シングルに収録されている楽曲は以下の通りです。

いずれも作詞：なかにし礼、編曲：森岡賢一郎

1. 海辺の石段
作曲：井上忠夫
2. 冬の嵐
* 作曲：鈴木邦彦

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