海部正樹

海部 正樹とは

海部正樹（かいふ まさき、生年：1959年3月13日）は、日本を代表する映像プロデューサーです。日本国内外で映像制作事業と音響プロダクションを展開する「WOWMAXカンパニーズ」のグループ代表を務めており、その過去にはTBSのディレクターやWOWOWの映画・アニメ部門の長としても知られています。愛称には「まっぴい」や「カイピー」があり、TBS時代には様々なタレントたちからも親しまれていました。

経歴 

海部正樹は愛知県に生まれ、西府東海中学校や玉川学園高等部を卒業後、玉川大学文学部教育学科で教育史を専攻しました。大学卒業後はTBSに入社し、アイドルバラエティ「たのきん全力投球!」やお笑い番組「笑ってポン!」、深夜番組「松山千春のハローミッドナイト」のAD（アシスタント・ディレクター）としてキャリアをスタートさせました。在籍中にはビートたけしからも呼び捨てにされるほどの存在感を示しましたが、父親が首相に就任すると、名前に「さん」が付くようになったことが記憶されています。

海部はTBSを退社後、父親の秘書として官邸に勤務。その後、日本初の民間衛星放送であるWOWOWに参加し、映画部門とアニメ事業部門の部長を歴任。彼の指揮のもと、多くの人気アニメや映画が制作されました。特に、富野由悠季監督の『ブレンパワード』ではアニメプロデューサーとして初めてデビューし、その後も『星界の紋章』や『人形草紙あやつり左近』など数多くの作品に携わりました。

また、WOWOWで放送された「ゲートキーパーズ」では、声優も担当し、総理大臣役を演じた経験もあります。2001年には渡米し、アメリカでの日本製コンテンツに特化した市場調査やコンサルタント業務に従事。アメリカ市場におけるアニメや映画、音楽、ゲームなど幅広いジャンルでプロデューサーとしても活躍しています。

WOWMAXカンパニーズの設立

2015年に株式会社WOWMAXを設立し、複数の企業との協力関係を築くため、第三者割当増資を行いました。参画した株主には東北新社、日本コロムビア、東映などがあり、これにより会社の基盤を強化しました。また、2017年にはアメリカ・カリフォルニア州グレンデールにて、映像制作と音響制作を行うグループ会社「WOWMAX NEXT Inc.」を設立し、その代表に就任。今後の展開に期待が持たれています。

妻の優子は、外務省の領事としてロサンゼルスで勤務しており、夫婦ともに国際的な活動をしているのも特徴です。優子は退官後、全米日系人博物館の副館長を経て、現在は三菱東京UFJ銀行グループにて広報マネージャーとして活躍しています。夫妻は交流の中でて忘れられない多くの経験を積んできました。

主な作品

海部正樹の携わった作品には、WOWOWでの『ブレンパワード』や『星界の紋章』、さらに『人形草紙あやつり左近』や『星界の戦旗』シリーズなど、アニメの名作が多く含まれています。また、彼が関与したWOWMAXのコンテンツには『HEROMAN』や『現実主義勇者の王国再建記』などがあります。彼の活動は、今後も多くのクリエイターやファンに影響を与えるでしょう。

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