涙のかわくまで

涙のかわくまで

「涙のかわくまで」は、歌手・西田佐知子によって1967年12月にリリースされたシングル盤です。この作品は、当時ポリドール・レコード（現在はユニバーサルミュージックとして知られています）から世に送り出され、規格品番SDR-1317が付与されていました。

楽曲構成

本シングルは、タイトルにもなっている「涙のかわくまで」と、カップリング曲「嘘は罪よ」の二曲で構成されています。

涙のかわくまで

表題曲である「涙のかわくまで」の作詞は塚田茂が手掛け、作曲は数々の名曲を生み出した宮川泰が担当しました。編曲は森岡賢一郎が行っています。この楽曲の演奏は、ポリドール・オーケストラによるものです。

嘘は罪よ

シングル盤のB面に収められた「嘘は罪よ」は、作詞を水木かおる、作曲および編曲を小林亜星が担当した楽曲です。

リリース後の反響とメディアでの展開

このシングル盤は年末という時期に発売されたため、その人気は翌年の1968年にかけて継続し、販売枚数を伸ばしました。その結果、1968年の年間オリコンヒットチャートにおいて、第27位という上位にランクインする商業的な成功を収めています。

また、楽曲の発売年である1967年の大晦日には、西田佐知子はNHKの音楽番組『第18回NHK紅白歌合戦』に出場し、この「涙のかわくまで」を披露しました。これは彼女にとって7年連続となる紅白歌合戦への出場という、キャリアにおける重要な記録の一つでもありました。

後世における評価と収録状況

「涙のかわくまで」は、その後の西田佐知子のキャリアにおいて、多くのファンに愛される代表曲の一つとなりました。そのため、長年にわたりリリースされてきた彼女のベストアルバムや記念盤など、数々の作品に収録されています。代表的な収録作品は以下の通りです。

『西田佐知子 アカシアの雨がやむとき』 (1993年リリース, 品番: POCH-1288)
『全曲集』 (1994年リリース, 品番: POCH-1437)
『西田佐知子全曲集』 (1999年リリース, 品番: POCH-1842)
『スーパー・バリュー 西田佐知子』 (2001年リリース, 品番: UPCH-8010)
『GOLDEN☆BEST 西田佐知子』 (2003年リリース, 品番: UICZ-6041)
『西田佐知子 魅惑のヒット集ベリーベスト』 (2006年リリース, 品番: EJS-5)
『西田佐知子歌謡大全集』 (2007年リリース, 品番: UPCY-9096/100)
『初めての街で 〜西田佐知子ベストセレクション〜』 (2009年リリース, 品番: UPCY-6543)

さらに、この楽曲は時代を超えて多くのアーティストにカバーされ、歌い継がれています。著名なカバーバージョンとしては、以下のようなものが挙げられます。

藤圭子: 1973年にリリースされたアルバム『演歌全集8枚組（憂愁/恋心）』に収録されています。
麻生よう子: 1979年に発売されたシングル「B1パブ」のカップリング曲として収められています。
* 桑田佳祐: 2014年に発表された映像作品（DVD・BD）『昭和八十八年度! 第二回ひとり紅白歌合戦』の中に、この楽曲の歌唱が収録されています。

関連事項

「涙のかわくまで」がリリースされた1967年という年は、日本の音楽シーンにおいて特徴的な出来事が多く見られました。また、西田佐知子が本作を歌唱した第18回NHK紅白歌合戦も、当時の音楽文化を語る上で重要な出来事の一つとして関連付けられます。

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