涙サプライズ!

涙サプライズ!

『涙サプライズ!』は、AKB48によって歌われる楽曲で、2009年6月24日にキングレコードからリリースされたシングルです。作詞は秋元康、作曲は井上ヨシマサが手掛けており、AKB48のメジャーシングルとしては第12作目にあたります。この曲は前作『10年桜』から約3か月半の期間を経てのリリースで、2009年のシングル第2弾としての位置づけです。

背景とリリース

楽曲は、井上ヨシマサによる3作連続での作曲であり、そのスタイルを続けています。特に間奏部分は「ハッピー・バースデー・トゥー・ユー」をアレンジしたものが使用されている点がユニークです。また、選抜メンバーにはAKB48のメンバーと姉妹グループであるSKE48のメンバーも参画しており、センターを務めたのは前田敦子です。

シングルには「通常盤」と「劇場盤」の2種類があり、それぞれで異なる特典が付属しています。通常盤には、ミュージックビデオや特典映像を収録したDVDが添付され、初回プレス分には次のシングル『言い訳Maybe』の選抜メンバー決定イベントでの投票シリアルナンバーも入手可能です。劇場盤には握手会参加券やスペシャル公演の観覧券、生写真が封入されています。

選抜メンバーは前作と同様に20人で、新たに小森美果と仁藤萌乃が初選抜となりました。特に小森はAKB48グループでは初めて研究生から選ばれたメンバーでもあり、自身の7期生としての活躍が注目されています。

リリース前には、2009年の6月10日からは「着うた」として、続けて6月17日からは「着うたフル」が配信されるなど、プロモーションも盛況でした。キャッチコピーは「お誕生日に歌いたい歌がある」とし、ダンスフォーメーションはチアリーディングを取り入れたものとなっています。

ジャケットデザインには村上隆のイラストが採用されており、特に「涙サプライズ!」の文字は板野友美が手書きしたものであることが特徴的です。初々しい楽曲の放送は、2009年7月3日の『ミュージックステーション』で行われました。また、リリース日でも選抜メンバーの北原里英の誕生日という縁があり、秋元康自身も誕生日のサプライズを受けたエピソードがあります。

アートワークとチャート成績

『涙サプライズ!』はリリース後、2009年7月6日付のオリコン週間シングルチャートで2位を獲得し、初週の売上は10万枚を超える好成績を記録しました。これはAKB48にとって画期的な成果であり、多くのファンに支持された証でもあります。

ミュージックビデオ

ミュージックビデオは高橋栄樹が監督を務めており、伊藤英明をはじめとするキャストと共に校舎内部や体育館で撮影が行われました。学校は架空の設定ですが、「大声ダイヤモンド」や「10年桜」と同じ松岡女子高等学校を舞台にしています。

メディア使用

この楽曲は様々なメディアで使用されており、読売新聞のCMソングや読売巨人軍の応援歌、テレビ番組のテーマ曲などとしても親しまれました。シングルには通常盤と劇場盤の収録トラックがあり、異なるバージョンが展開されています。

『涙サプライズ!』はAKB48の楽曲の中でも特別な位置を占めており、ファンやメンバーにとっても印象的な作品となっています。

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