淡路ビーフ

淡路ビーフとは

淡路ビーフは、兵庫県産の但馬牛の中でも、淡路ビーフブランド化推進協議会が定める厳しい品質基準をクリアした牛肉のみが名乗れる特別なブランドです。手頃な価格でありながらも、その品質の高さから高級和牛肉として知られ、淡路島の観光振興にも大きく貢献しています。

歴史

淡路ビーフのルーツは、兵庫県の但馬地方原産の黒毛和種である但馬牛にあります。現在では淡路島の方が但馬地方よりも出荷頭数が多くなっています。但馬牛の子牛は他の銘柄牛の素牛としても使われるため、淡路島でも最高品質の和牛を育てようという機運が高まりました。

1986年、地元の肥育農家、精肉業者、畜産団体が一体となり、淡路ビーフブランド化推進協議会が設立されました。協議会は、独自に開発した専用配合飼料を使用するなど、品質向上に向けた様々な取り組みを行い、その結果、淡路ビーフが誕生しました。

定義

淡路ビーフと認定されるためには、以下の厳しい条件を満たす必要があります。

淡路家畜市場での上場取引、または自家保留されたものであること
兵庫県内で肥育されていること
系統組織が主催する肉牛せり、枝肉共励会、または兵庫県内の食肉センターで出荷処理されたものであること
BMS（霜降り度）：No.4以上
歩留等級（可食部分の割合）：A・B等級
枝肉重量：去勢330kg以上、雌280kg（未経産）以上
月齢：25ヶ月以上
その他、淡路ビーフブランド化推進協議会が「淡路ビーフ」と認めた場合

これらの厳しい基準をクリアすることで、淡路ビーフはその品質を保証し、消費者に安心と美味しさを提供しています。

淡路ビーフが地域に果たす役割

淡路ビーフは、その高い品質と手頃な価格帯から、淡路島の特産品として広く認知されています。観光客にとっても魅力的な食材であり、淡路島の観光振興に大きく貢献しています。また、淡路ビーフの生産に関わる畜産農家や精肉業者にとっても重要な収入源となっており、地域の経済を支える役割も担っています。

淡路ビーフは、その美味しさだけでなく、地域の歴史や文化、経済とも深く結びついた、まさに淡路島を代表するブランド和牛と言えるでしょう。

関連項目

但馬牛
牛肉
日本のブランド牛一覧
地理的表示

外部リンク

* 淡路ビーフブランド化推進協議会

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