清岡長言

清岡長言（きよおか ながこと）

清岡長言は、明治8年（1875年）2月3日に生まれ、昭和38年（1963年）1月13日に没した、明治後期から昭和期にかけての教育者、政治家であり、華族（子爵）の身分を持つ人物です。貴族院子爵議員としても知られています。

経歴

東京府出身。彼は子爵・清岡長延の息子として生まれました。明治38年（1905年）2月21日、父・長延の死去に伴い家督を相続し、子爵を襲爵しました。

清岡長言は、明治40年（1907年）以降、多岐にわたる役職を歴任しました。具体的には、殿掌、掌典、歌御会始講頌御人数、同講頌、大礼使典儀官、宮内省衣紋講習会講師、菊花高等女学校長、菊花技芸女学校長、聖訓奉旨会長などを務めました。これらの役職を通じて、彼は教育と文化の発展に大きく貢献しました。

大正4年（1915年）1月13日、補欠選挙で貴族院子爵議員に選出され、研究会に所属し、昭和22年（1947年）5月2日の貴族院廃止までその職にありました。貴族院議員として、彼は社会の様々な問題に取り組み、政策決定に影響を与えました。

昭和25年（1950年）10月19日には、京都在住の旧堂上華族総代として昭和天皇に拝謁しました。これは、彼が華族社会において重要な役割を果たしていたことを示しています。

栄典

大正3年（1914年）6月20日、従四位に叙せられました。

家族

清岡家の家族構成は以下の通りです。

父：清岡長延
妹：六角為子（子爵六角玄通の妻）
妻：清岡峯子（唐橋在正三女）
長男：清岡長和
長女：重子（日野西資忠の妻）
三女：純子（写真家）

参考文献

『現代華族譜要』維新史料編纂会編、日本史籍協会、1929年。
『人事興信録』第14版上、人事興信所編、人事興信所、1943年。
『貴族院要覧（丙）』昭和21年12月増訂、貴族院事務局、1947年。
『議会制度百年史：貴族院・参議院議員名鑑』衆議院・参議院編、大蔵省印刷局、1990年。
* 『平成新修旧華族家系大成』上巻、霞会館編、吉川弘文館、1996年。

清岡長言は、教育者、政治家、華族として、多岐にわたる分野で活躍し、日本の近代化に貢献した人物です。彼の足跡は、日本の歴史に深く刻まれています。

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