唐橋在正

唐橋在正（からはし ありさだ）は、嘉永5年11月3日（1852年12月13日）に山城国京都で生まれ、昭和7年（1932年）4月4日に没した、明治から昭和初期にかけての政治家、華族です。彼は貴族院の子爵議員として活躍しました。

来歴

唐橋在正は、式部大輔を務めた唐橋在光の次男として生まれました。兄の唐橋在綱は唐橋家の当主となり、華族に列せられ子爵を授けられています。慶応元年（1865年）10月28日に元服し、昇殿を許されて文章得業生に補されました。明治5年（1872年）にはアメリカ合衆国に留学し、帰国後の明治8年（1875年）5月10日より茨城県庁にて十四等出仕として勤務しました。

兄である在綱が子を成さずに亡くなったため、在正は在綱の養嗣子として家督を相続し、明治19年（1886年）11月17日に子爵を襲爵しました。

帝国議会の開会を前にした明治23年（1890年）7月10日、第一回貴族院子爵議員互選で当選し、その後も7年ごとに行われる互選で再選を重ねました。大正14年（1925年）7月10日に4期目の任期を満了するまで、28年間にわたり貴族院議員を務めました。院内では、院内会派の研究会に所属して活動しました。

その後、英照皇太后の御葬祭斎官、大正天皇の大喪使祭官、御歌所参候などを歴任し、昭和6年（1931年）10月31日に家督と爵位を次男の在知に譲って隠居しました。

栄典

大正3年（1914年）6月18日 - 勲三等瑞宝章

親族

唐橋在正は、華やかな家系の一員でもありました。

兄： 唐橋在綱（唐橋子爵初代）
室： 唐橋竹子（権大納言綾小路有長五女）
次男： 唐橋在知（唐橋子爵三代、掌典）
五男： 錦小路頼孝（錦小路子爵二代、叔父の錦小路在明の養子）
三女： 清岡峯子（清岡子爵二代清岡長言室）
弟： 錦小路在明（錦小路子爵初代）

参考文献

『唐橋家譜』1875年、東京大学史料編纂所所蔵
人事興信所編『人事興信録 第8版』人事興信所、1928年
衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年
霞会館華族家系大成編輯委員会『平成新修旧華族家系大成 上巻』霞会館、1996年
上田正昭他『日本人名大辞典』講談社、2001年
* 『新訂増補 海を越えた日本人名事典』日外アソシエーツ、2005年

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