清川進也

清川進也について

清川進也（きよかわ しんや）は、1976年10月23日生まれの日本のサウンドデザイナーで、福岡県飯塚市出身です。現在は東京都に在住しております。彼は武蔵野美術大学で非常勤講師を務め、多くのクリエイティブなプロジェクトに関与しています。

音の探求

彼は音楽家の家庭に育ちました。父親はトロンボーン奏者、母親は津軽三味線奏者という音楽文化に囲まれて育った背景を持ち、音に対して独自の視点を育むことができました。清川は「音とはスーパーランゲージである」という考えのもと、言葉と音の相互関係を探求しています。彼は広告などの音楽製作を手掛けながら、環境音楽や立体音響、ASMRの創作にも挑み、感覚を研ぎ澄ますような音のデザインを目指しています。

主な業績

2011年、彼が制作したNTTドコモのSH-08C TOUCH WOODのための『森の木琴』は、2012年に開催されたカンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルで3冠を獲得しました。この受賞は、彼のサウンドデザインの新しい可能性を世に示すこととなりました。

サウンドロゴの制作

清川は多くのサウンドロゴの制作にも携わっています。具体的には、以下のような企業やブランドのために音をデザインしています：

• - d払い決済音
• - ユニバーサルミュージックグループ
• - テレビ東京ホールディングス
• - note
• - 三井のカーシェアーズ
• - ネッツトヨタ富山

これらのロゴは、企業のブランドイメージを視覚的だけではなく、聴覚的にも強化する役割を果たしています。

環境音のデザイン

環境音に特化したプロジェクトも行い、例えば2015年に制作された「TONE-CUTS GROOVE PROJECT -リアルとんかつDJアゲ太郎-」や、「STAR WARS：Main Title arranged by ANA for STAR WARS DAY」など、多彩なテーマで音をデザインしています。さらに、下関市立しものせき水族館の「海響館」では、海の声を取り入れたサウンドデザインが評価されています。

テレビ・広告制作

清川の作品は、テレビや広告にも広がりを見せています。NHKの総合テレビジョン放送90年大河ファンタジー『精霊の守り人』のTVスポットや、Eテレ「テイクテック」の音楽監督、また本田技研工業やキヤノンの作品もしっかりと手掛けています。

プロデュース活動

彼は「別府市・湯〜園地計画!」の総合プロデュースを手掛けており、地域活性化にも力を入れています。また、NHKの「音恵」という番組では、清川自身が各地を訪れ、環境音の収録とその素材を使ったミュージックビデオの制作プロセスを追いかけています。この番組は、町中華やプロボクサー、理容室、建築現場とさまざまなテーマを取り上げ、視聴者と共に音の可能性を探求する内容となっています。

初回放送予定

• - 町中華編：2024年4月29日（月）
• - プロボクサー編：2024年6月9日（日）
• - 理容室編：2024年12月23日（月）
• - 建築現場編：2024年12月24日（火）

清川進也は、音楽と環境音の融合を通じて、人々の感覚を豊かにするサウンドデザイナーとして、今日も新たな挑戦を続けています。

もう一度検索