清水岳 (飛騨山脈)

清水岳（しょうずだけ）

富[[山県]]黒部市に位置する清水岳は、標高2,603mの山で、白馬岳の前衛峰としてその名を知られています。黒部川扇状地からは独立した山容に見え、その存在感を示しています。富[[山県]]登山連盟が選定した「富[[山の百山]]」の一つにも数えられています。

概要

白馬岳から祖母谷温泉へと続く登山道の中間地点に位置する清水岳は、中腹には鎖場が設けられるほどの急峻な斜面がありますが、山頂付近は比較的緩やかな地形が広がっており、高山植物が豊富に自生しています。山頂は開けており、周囲の山々を一望できる絶景スポットとしても知られています。

山頂は広々としており、残雪期には冷たい湧水が流れ出ます。ここからは、剣岳や立山連峰をはじめ、遠くには槍ヶ岳から後立山の鹿島槍ヶ岳、五竜岳、杓子岳へと連なる山並みを望むことができ、その眺望は息をのむほどです。特に、清水尾根はなだらかな尾根道が続き、点在する池塘や秋に燃えるように赤く染まるナナカマドの紅葉が、訪れる人々を魅了します。また、清水尾根には、北アルプスでは珍しいミヤマハナシノブが咲き誇ります。

かつては、高嶋石森氏の尽力により建設された清水小屋がありましたが、現在は不帰岳の避難小屋としてその役割を担っています。

生態

清水岳は白馬連山高山植物帯に属しており、多種多様な高山植物が観察できる場所として知られています。

登山

清水岳への登山は、祖母谷温泉から白馬岳へと続く登山道を利用します。残雪期にも登山道にはマーカーが設置されていますが、支尾根が多いため、道に迷いやすい箇所もあります。登山計画をしっかりと立て、十分な注意を払う必要があります。

脚注

[1] 『富[[山県]]山名録』 桂書房
[2] 『富[[山の百山]]』 北日本新聞社

関連項目

* 黒部市

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