清水康之

清水康之

清水康之（しみず やすゆき、1972年2月11日 - ）は、東京都で生まれ、埼玉県で育った社会運動家であり、NPO法人ライフリンクの創設者として知られています。彼は、NHKの元職員という経歴も持っています。

略歴

1972年、清水康之は東京都に誕生しました。高校を1年で中退した後、アメリカのレイクワシントン高等学校へ留学。帰国後、国際基督教大学教養学部で社会学者の姜尚中氏に師事しました。1997年には日本放送協会（NHK）に入局し、NHK札幌放送局に配属。ディレクターとして番組制作に携わりました。

2000年、NHK在職中に、彼はあしなが育英会の活動を取材し、クローズアップ現代「お父さん死なないで～親の自殺 遺された子供たち～」を制作しました。この番組は、親の自殺によって遺された子供たちの苦境を社会に訴え、大きな反響を呼びました。

2004年、清水康之はNHKを退職し、長年温めていた構想を実現すべく、NPO法人ライフリンクを設立しました。ライフリンクは、自殺対策を主な目的として活動しており、電話相談やインターネットを通じた情報提供、啓発活動など、多岐にわたる支援を行っています。

2006年には、自殺対策基本法の設立を目指し、署名活動を展開しました。彼の熱心な働きかけが実を結び、自殺対策基本法は成立。国の自殺対策を大きく前進させるきっかけとなりました。2009年には、内閣府参与に任命され、政府の自殺対策にも貢献しました。

主な活動内容

NPO法人ライフリンクの運営: 自殺防止のための相談事業、調査研究、政策提言など
自殺対策基本法設立に向けた活動: 署名活動やロビー活動を通じて法制化を推進
内閣府参与としての活動: 自殺対策に関する政策立案への参画
講演活動・執筆活動: 自殺問題に関する啓発活動

著書（共著を含む）

『闇の中に光を見いだす - 貧困・自殺の現場から』（湯浅誠氏との共著、岩波ブックレット、2010年）
『「自殺社会」から「生き心地の良い社会」へ』（上田紀行氏との共著、講談社、2010年）
『自殺者三万人を救え! - "命"みんなで守る社会戦略』（NHK出版、2011年）

映画

friends after 3.11 劇場版（2012年、岩井俊二監督） - インタビュー出演


清水康之は、社会の課題に真摯に向き合い、解決に向けて行動する社会運動家です。ライフリンクの活動を通じて、多くの人々に生きる希望を与え続けています。

インタビュー

NHK教育 ハートネットTV「清水康之「今、自殺について語る。」
共同通信 日本再生考第3回・清水康之氏
人権情報ネットワーク 自殺実態が解明されれば、自ずと対策は見えてくる
国際基督教大学 「今を輝く同窓生たち」NPO法人自殺対策支援センター「ライフリンク」代表 清水康之

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