清水彰

清水彰 - 活躍した昭和期のベテラン俳優

清水彰（しみず あきら）は、1916年11月20日生まれ、2012年8月17日没の日本の俳優です。香川県高松市出身で、昭和から平成にかけて、舞台やテレビドラマで活躍しました。

新国劇からテレビ時代劇へ

清水彰は1939年、新国劇に入団して俳優としてのキャリアをスタートさせます。新国劇解散後は、舞台を中心に活躍しながら、テレビドラマにも数多く出演しました。その活躍は、時代劇の黄金期を支えたと言っても過言ではないでしょう。端役から重要な脇役まで幅広い役柄をこなし、個性的な演技で多くの視聴者から支持を集めました。

代表的なテレビドラマ出演作品

数々の時代劇ドラマに出演し、渋い演技で存在感を示した清水彰。代表的な作品には以下のようなものがあります。

鬼平犯科帳 第１シリーズ: 「八丁堀の女」で和泉屋万兵衛（ドラマ内では大丸屋）を演じました。
大岡越前: 第1部第9話「鬼面夜叉」では相模屋を演じ、劇に深みを与えました。
水戸黄門: 第2部第4話「漆三代 -会津若松-」では会津屋重兵衛役で出演しました。
人形佐七捕物帳: 第4話「花嫁草紙」では服部十太夫を演じました。
必殺シリーズ: 「必殺仕置人」第20話「狙う女を暗が裂く」では坂倉屋を演じています。
助け人走る: 第30話「賃金大仕掛」では唐津屋重兵衛を熱演しました。
大江戸捜査網: 第134話「夢に賭けた大泥棒」に出演。
伝七捕物帳: 第32話「娘十八天一坊」では紀州屋を、第75話「酒は涙か花が散る」では浅野儀介を演じました。
* 暴れん坊将軍シリーズ: 「吉宗評判記 暴れん坊将軍」第135話「湯けむり地獄の決斗」では田野倉屋正兵衛役を演じました。

これらの作品において、清水彰は存在感ある演技で視聴者を魅了しました。悪役から善良な人物まで、幅広い役柄を演じ分ける高い演技力は、多くの監督や共演者から信頼されていました。

演劇界への貢献と晩年

長年にわたる俳優活動で培われた演技力は高く評価され、2005年には日本演劇協会演劇功労者賞を受賞しました。これは、日本の演劇界への貢献が認められた証です。晩年は病気療養に専念していましたが、2012年8月17日、肝不全のため逝去されました。享年95歳でした。

まとめ

清水彰は、新国劇からテレビ時代劇へと活躍の場を広げ、数多くの作品に出演し日本の演劇、テレビドラマの歴史に貢献しました。個性豊かな演技で多くの視聴者の記憶に刻まれた名優と言えるでしょう。彼の功績は、これからも長く語り継がれていくに違いありません。

もう一度検索