清水正男

清水 正男（しみず まさお）のプロフィール

清水正男は1914年5月1日に長野県諏訪郡原村で生まれ、教育学者として日本の教育に大きな影響を与えた存在です。彼は信州大学の名誉教授であり、松商学園短期大学の第6代学長としても知られています。主に教育学の分野における研究、特に学校図書館や視聴覚教育に関する研究を専門としていました。

経歴

彼の教育の旅は、長野県諏訪中学校と長野師範学校での学びから始まり、東京高等師範学校へと進みました。1944年には東京文理科大学教育学科を卒業し、同年に下諏訪小学校で訓導としての職務をスタートさせました。東京高等師範学校の教諭を経て、1946年には北海道第一師範学校の助教授に就任しました。その後、東京学芸大学の講師を歴任し、1951年には信州大学の教育学部助教授となりました。1968年には教授に昇任し、1970年には文部省の在外研究員としてコロンビア大学やオハイオ州立大学に留学しました。

信州大学では、1974年から1979年まで教育学部付属教育工学センターのセンター長を務め、教育工学と学校図書館に関する研究を行いました。その中でも特に視聴覚教育に関する研究は、当時まだ導入が進んでいなかった教育現場には非常に重要なものでした。1977年には「わが国における学校図書館発展の研究」で教育学博士の学位を取得し、彼の研究業績の一端を示しました。

学長としての業績

清水は1971年から松商学園短期大学の司書教諭講習に非常勤講師として関与し、1980年には同短期大学の学長に就任しました。学長として、彼は収容定員の増加を認可させるなど、大学の経営を安定させるために多大な貢献をしました。彼の取り組みは大学の教育環境を良好に保つうえで欠かせないものでした。

1983年に松商学園短期大学の学長を退任した後、上田女子短期大学の教授として、さらなる教育活動を続けました。図書館長を務める中で、引き続き教育分野での発展に寄与しました。1988年には勲三等旭日中綬章を受章し、その業績が広く認知されることとなりました。

主な著書

清水正男の研究成果は、いくつかの著書としてまとめられています。特に小林国雄との共著による「母のための教育事典」（信学社、1959年）は、教育に関する重要なリソースの一つとして位置づけられています。また、「わが国における学校図書館発展の研究」（ほおずき書籍、1986年）も彼の代表的な著作であり、教育現場における彼の理論や実践が反映されています。

清水正男の業績は、教育学や学校図書館の発展における基礎を築くだけでなく、多くの教育者や学生に影響を与え続けています。

もう一度検索