清水聡 (ボクサー)

清水聡のプロフィールとキャリア

清水聡（しみず さとし）は、1986年3月13日生まれの日本のプロボクサーです。岡山県総社市の出身で、現在は大橋ボクシングジムに所属しています。彼は元OPBF東洋太平洋フェザー級王者であり、2012年にはロンドンオリンピックのバンタム級で銅メダルを獲得しました。特にボクシングに専念する前は陸上自衛隊の3等陸尉として勤務していましたが、オリンピック出場を目指してキャリアをプロボクシングにシフトしました。

ボクシングの始まりと成長

彼のボクシングキャリアは、父の友人が会長を務めるジムで始まりました。小学生の頃は電子ピアノに興味を持ち、中学では卓球部に所属し、これらの経験からリズム感と動体視力を養ったと語られています。彼は中学3年生でボクシングに出会い、サウスポーとしての優れたスピードとコンビネーションで注目を集めました。

その後、高校を経て駒澤大学へ進学。大学時代には全日本選手権や国体での優勝を重ね、若手選手の中でも頭角を現していきました。北京オリンピックではアジア予選を突破し、オリンピック出場権を獲得しましたが、初戦で判定負けを喫します。それでも、この経験が彼にとっては自信を高める要因となりました。

ロンドンオリンピックと栄光

清水は、2012年にロンドンオリンピックに出場。1回戦ではガーナの選手に勝利を収め、日本のボクシング選手として12年ぶりの勝利を手にしました。2回戦ではアゼルバイジャンの選手との試合で判定問題が発生しますが、その後判定が覆り、勝利を収めます。清水は準々決勝に進出し、最終的には銅メダルを獲得しました。このメダルは、オリンピックボクシング競技における日本選手の獲得では44年ぶりの快挙となりました。

プロボクシングへの転身

ロンドンオリンピック後、彼はプロボクサーとしての道を選び、大橋ボクシングジムに所属。初めのうちはプロテストを受けてすぐに合格し、勝利を重ねていきました。彼はプロ4戦目でOPBF東洋太平洋フェザー級の王座を獲得し、その防衛を成功させました。しかし、2019年には初めてのプロ黒星を喫し、手術を受けることとなりました。

その後も清水は再起を図り、タイトルマッチを経て感動のプロキャリアを続けていますが、最近ではWBO世界フェザー級王座をかけた試合で敗北を喫しています。清水のプロボクシングの戦績は、アマチュア時代で150勝の実績を持ち、プロでは現在まで11勝を挙げています。

人物背景と評価

清水聡は、駒澤大学出身のオリンピックメダリストとして、その道のりや勝負に対する姿勢が多くの人から評価されています。自衛官としての背景や、オリンピックへの挑戦、プロボクシングでの奮闘は、彼の人生を豊かにし、後進に希望を与える存在となっています。また、彼の故郷や関係者たちは彼の成果を誇りに思い、多くの賞を授与しています。

清水の目の前には、これからの試合や新たな挑戦が待ち受けています。彼のキャリアは今後も続いていくことでしょう。

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