清水達也 (内野手)

清水達也（しみず たつや）は、1964年6月10日生まれ、埼玉県出身の大学野球監督であり、かつては社会人野球選手として活躍した人物です。内野手として右投右打のプレースタイルを持っていました。

選手としての経歴

清水氏は、上尾高校時代に3年春の選抜高等学校野球大会に出場しました。その後、中央大学に進学し、宮井勝成監督の指導の下で野球に取り組みました。大学時代には、3年秋にチームが2部リーグに降格するも、4年秋には見事優勝。さらに、東京農業大学との入替戦では、最後の打席で逆転サヨナラホームランを放ち、チームを1部リーグ昇格へと導きました。大学時代の2学年上には岡部明一、2学年下には笘篠賢治といった選手がいました。

大学卒業後は、河合楽器に入社し、社会人野球選手としてプレー。都市対抗野球大会には11年連続で出場するなど、社会人野球界でもその実力を示しました。

指導者としての経歴

1999年2月、現役引退の翌年には、母校である中央大学の監督に就任しました。当時、東都大学野球連盟2部に所属していた同部を、就任初年度の春季リーグで阿部慎之助や花田真人らを擁して2部優勝に導き、入替戦を経て11年ぶりの1部昇格を果たしました。2004年秋には、亀井義行、会田有志、新田玄気、井坂亮平、中澤雅人、村田和哉といった選手たちを育成し、25年ぶりとなる1部リーグ優勝を成し遂げました。

しかし、2005年秋にはチームは再び2部リーグへ降格。その後、1部リーグへの再昇格は果たせないまま、2008年からは監督を退き、コーチとして高橋善正や秋田秀幸といった監督をサポートしました。

2017年、秋田秀幸監督の退任に伴い、清水氏は10年ぶりに中央大学野球部の監督に復帰しました。就任の挨拶では、「ただ強いだけではなく、強くていい野球部になろう」と選手たちに呼びかけ、技術面だけでなく、精神面や意識改革を重視した指導を行いました。

再任後の2018年は、春秋ともに1部リーグ最下位に終わるという苦しいシーズンでしたが、翌2019年春には準優勝、そして秋には15年ぶりとなる1部リーグ優勝を果たし、その指導力を改めて証明しました。

清水達也監督は、選手育成に定評があり、これまで数多くのプロ野球選手を輩出してきました。指導者としても、その手腕が高く評価されています。

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