会田有志

会田 有志について

会田有志（あいだ ゆうし）は、1984年1月30日生まれで埼玉県春日部市にルーツを持つ元プロ野球選手です。彼はプロ野球選手としてのキャリアだけでなく、指導者としても活躍しています。会田は三兄弟の三男であり、父親は元ヤクルトスワローズの投手である会田照夫です。また、母親は元モデルであり、叔父も元ヤクルト捕手の尾崎亀重という家族に囲まれて育ちました。

幼少期と高校時代

会田の家庭は代々続く材木店を営んでおり、父親がプロ野球選手を退いてからはその家業を継承していました。彼は小学校3年生の時に日本テレビ系の『ルックルックこんにちは』に出演し、その際に「プロ野球選手になりたい」との夢を語ったとされています。高校では、佐野日本大学高等学校に進学し、在学中に指導者からオーバースローからアンダースローへの転向を勧められました。高校最終年には甲子園に出場し、活躍を見せました。

大学時代

その後、中央大学に進学し、野球部に入部します。彼は最初の1年間は学業が疎かになり、単位を1しか取得できませんでしたが、その後は猛勉強をし無事に卒業を果たします。大学時代には、公式戦でも得意のアンダースローで圧倒的な成績を残し、全国大会の舞台で日本代表にも選ばれる活躍をしました。

プロ入りと選手としてのキャリア

2005年、会田は大学・社会人ドラフトで巨人から7巡目で指名されプロ入りします。彼はアンダースローに転向したことで滑らかな投球ができるようになり、特にピンチを凌ぎ切る力が評価されました。2007年にはプロ初登板を果たし、史上初の親子で一軍登板の記録を打ち立てました。一時は投手総合コーチからの高い期待も受け、一軍での登板機会も多くありました。しかし、ケガの影響でその後の成績が低下し、最終的には2009年に引退を発表しました。

引退後の活動

引退後は巨人のコーチとして、トレーニングコーチに就任し、選手たちの成長を手助けしています。また、若者の健康と安全を守るために救命講習を受け続けており、実際に心肺蘇生を行なった経験も持っています。彼はプロとしての経験を生かし、選手たちの命を守ることに強く意識を持っています。2022年からは編成本部ファームディレクターとしての役割を担い、選手の育成にますます力を入れています。

投手としての特徴

会田 の投球スタイルは、特にサイドスローからアンダースローへと転向したことで鍛えられた独特の投球フォームが特徴です。その結果、球速は140km/h台を記録することもありましたが、アンダースローに変わってからは130km/h前後のストレートと、シンカーを駆使した投球が評価されるようになりました。時には独自のカーブも習得し、「3Dカーブ」と称されるものに進化を遂げました。これにより、打者たちには非常に打ちづらい投球を提供しました。

総括

会田有志は、育成者そして指導者としても野球界において重要な役割を果たしている人物です。選手としての経験がある彼からの指導を受けた若者たちは、その技術や心構えを学びながら成長していくことでしょう。

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