清水雅人

清水雅人（しみず まさと）は、1936年1月1日に満洲で生まれ、2018年5月19日に82歳で亡くなった日本の詩人、宗教評論家です。本名は清水佶（ただし）。早稲田大学文学部国文科を1958年に卒業後、『新宗教新聞』の編集長を経て、1960年に独立し、清水雅人事務所を設立しました。

宗教ジャーナリストとしての活動は多岐にわたり、「宗教問題を考えるジャーナリストの会」の発起人や、「韓国人被爆者を救援する会議連絡会」の世話人などを務めました。新宗教、特に民衆宗教に対する深い関心を持ち、その実態や社会に与える影響について鋭い分析を展開しました。

1976年には、「宗教を現代に問う」（毎日新聞）で菊池寛賞を受賞。この受賞は、彼の宗教評論家としての地位を確立する上で大きな意味を持ちました。著書には、初期の詩集『ギャンブラア』や、宗教に関する著作選集などがあります。

主な著書、共著は以下の通りです。

『ギャンブラア 詩集』国文社 ピポー叢書 1957
『清水雅人著作選集』稜北出版
1 新しい宗教とは何か その秘儀と奇跡の救い 1986
2 世紀末の宗教 破滅を救う<霊界>曼陀羅 1986
共編著
『民衆宗教の実像 十二人の教祖たち』猪野健治,梅原正紀共著 月刊ペン社 1972
『創価学会・公明党を問う』梅原正紀共編著 大陸書房 1976
『日本の民衆宗教』松野純孝共編 エヌエス出版会 1976
『宗教法人と税』編著 ジャプラン出版 1989
『新宗教時代』全4巻 編 大蔵出版 1994-95

清水雅人の業績は、現代社会における宗教の役割を考察する上で貴重な資料を提供しています。彼の評論は、宗教を単なる信仰の対象としてではなく、社会現象として捉え、その影響力を多角的に分析する視点を提供しました。新宗教や民衆宗教に対する彼の深い理解と、それを社会に還元しようとする姿勢は、多くの人々に影響を与えました。

2018年5月19日、胸部大動脈解離のため死去。82歳でした。

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