清砂大橋

清砂大橋の概要

清砂大橋（きよすなおおはし）は、東京都江東区新砂と江戸川区清新町を結び、荒川と中川を跨ぐ重要な道路橋です。この橋は東京都道・千葉県道10号東京浦安線（通称：清砂支線）の一部であり、都市部の交通において欠かせない存在となっています。

橋の位置と名の由来

清砂大橋は、荒川の河口から約0.5キロメートルの位置に架かっており、江戸川区側は清新町一丁目、対岸の江東区側は新砂三丁目に位置しています。橋の名称は、これらの周辺地域の名前からそれぞれ一文字ずつ取って名付けられたものです。橋から22メートル上流には東京メトロ東西線の荒川中川橋梁があり、そこに平行して架かっています。橋は、江戸川区側で首都高速中央環状線の下をくぐり、清新町の出入口を設けています。

橋の構造と仕様

この橋の構造は3径間連続斜張橋で、主塔間の支間長は230メートルです。全長は1317.2メートルあり、東京都内の一般道路にかかる橋としては、船堀橋に次ぐ長さを誇ります。全幅は26.0メートルで、4車線の車道と両側に3.85メートルの歩道を設け、合計で有効幅員は22.7メートルに達します。最大支間長は230.0メートルで、鋼の重量は10788トン。主塔の高さは55.0メートルあり、これらの設計により通行車両や歩行者が安全に利用できる様になっています。

建設の経緯と開通

清砂大橋の建設は1996年（平成8年）に開始され、2001年（平成13年）に完成しました。開通式典は2004年3月27日に行われ、多くの来賓を迎えて盛大に行われました。式典ではテープカットやくす玉割りのセレモニーが行われ、一般市民も参加できる「渡り初め」のイベントが催された行事において、四組の三世代家族が車で初めて橋を渡りました。さらに、多くの市民が徒歩で橋を渡ることができる機会も提供されました。このようにして、地域住民とのつながりを深めるイベントが行われました。

橋の機能と意義

清砂大橋は東京都の一般緊急輸送道路にも指定されており、災害時には防災拠点への迅速な輸送路として重要な役割を果たします。また、多くの交通流が発生する地点に位置するため、日常的にも重要な交通動線となっています。事業中は「荒川横断橋梁」と呼ばれていた清砂大橋は、現在も地域の発展とともに利用されています。

周辺の施設

橋の周辺には、江戸川区立清新第一中学校や江東区立第二砂町中学校、江東区立第五砂町小学校などの教育機関があり、地元の子どもたちが日常的に利用している地域です。また、各種公園や神社、さらに郵便局や電力会社の施設なども存在し、地域の生活基盤を支える重要な要素となっています。

おわりに

清砂大橋は、単に交通のためのインフラだけではなく、地域住民の生活や文化の一部としての役割も果たしています。今後も地域の発展に貢献し続けることが期待されている重要な構造物です。

もう一度検索