清須邦義

清須邦義

清須邦義（きよす くによし）は、日本の音楽シーンで多彩な才能を発揮するシンガーソングライター、音楽プロデューサー、そして卓越したギタリストです。神奈川県川崎市に生まれ、現在は横浜市青葉区を拠点に活動しています。

経歴

清須の音楽への情熱は早くから開花しました。高校卒業後、人気グループ・サウンズ、ジャッキー吉川とブルー・コメッツのローディーとして音楽業界に足を踏み入れます。そこでギタリストの三原綱木に師事し、技術を磨きました。その後、麻生京子が率いる麻生京子とブルー・ファイアにギタリストとして参加し、18歳でプロデビューを果たします。

1967年には、若子内悦郎（後の芹澤廣明）らとザ・バロンを結成。尾藤イサオのバックバンドとしてR&Bを中心に演奏しました。1969年、ザ・バロンはNHKの音楽番組『ステージ101』のオーディションに合格し、ヤング101の一員として番組に出演。清須は、1970年1月の放送開始から2年半にわたり、若子内、河内、宗台春男と共に番組を盛り上げました。1972年4月にヤング101を卒業後、ニューヨークへ留学し、音楽の研鑽を積みます。帰国後、ザ・バロンは解散し、マイク眞木とラングラーズに参加。スタジオミュージシャン、ソングライターとしての活動を本格化させました。

1977年、キャニオン・レコードから絵夢のアルバムに楽曲を提供し、そのヒットを機に、自身も同年アルバム『きのう風の中に…』でソロデビュー。1980年までに3枚のアルバムをリリースしました。同時期には、松山千春の楽曲の編曲、ギタリスト、ツアーのバックバンド、そしてアルバム10作品のディレクターを兼務。「窓」や「時のいたずら」など、松山千春の代表曲のアレンジは清須の手によるものです。

また、ニッポン放送「オールナイトニッポン」では、1979年10月から1980年6月にかけてラジオパーソナリティを務めました。

1980年3月には、松山千春、加川良らと共にNEWSレコードを設立し、自身の活動の他、阿呆鳥のアルバムのディレクターも務めました。1985年にNEWSレコードが解散した後は、起業し、FM番組の制作やフリーライブの開催、アーティストの発掘など、幅広い分野で活動を展開しました。

2013年には、33年ぶりに音楽活動を再開し、アルバム『Rivives』をリリース。現在は、「清須邦義ギターワークショップ」を主宰し、次世代のシンガーソングライターの育成にも力を注いでいます。近年では、音楽イベントや新人アーティストのディレクションを手掛ける傍ら、グラフィックデザイン、映像編集、ライティングなど、マルチアーティストとして活躍の場を広げています。TBSのWebテレビ『橋幸夫の地球楽団』やAbema TVの番組制作にも携わっています。

ディスコグラフィ

オリジナル・アルバム

1977年「きのう風の中に…」キャニオン・レコード
1979年「雨を抱きしめて」キャニオン・レコード
1980年「優しき回り道」NEWSレコード
2013年「Revives」インディーズ
2015年（三部作）「冬のガラン」BoGaレコーズ
2015年（三部作）「青空に生まれ 黄昏に育ち」
2015年（三部作）「月のかたむく夜に」BoGaレコーズ
2022年「風の果実」

シングル

1979年「僕の知らぬ間に」キャニオン・レコード
1980年「それだけの秋」NEWSレコード
1981年「愛だけでは」NEWSレコード

ディレクション

阿呆鳥
『阿呆鳥I 〜ドラマチック』
『阿呆鳥II 〜壁にかけた地図』
『阿呆鳥III 〜通りすぎた街』
『阿呆鳥IV 〜パブリックレストラン』
松山千春
『こんな夜は』
『歩き続ける時』
『空を飛ぶ鳥のように 野を駈ける風のように』
『浪漫』
『木枯しに抱かれて』
森川由加里
『REFASHION』
他

受賞

オリジナルコンフィデンス
アルバム総売上ディレクター賞：ランキング一位
ベストアレンジャー賞：「季節の中で」ランキング一位

外部リンク

* 清須邦義 Acoustic Guitar Workshop

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