済生会長崎病院

社会福祉法人恩賜財団済生会支部済生会長崎病院

社会福祉法人恩賜財団済生会支部済生会長崎病院は、長崎県長崎市に所在する医療機関であり、恩賜財団済生会がその運営を行っています。この病院は地域住民に向けて広範な医療サービスを提供し、健康維持に貢献しています。

沿革

この病院の歴史は1937年に始まります。9月10日、常磐町に開設されると同時に、開所式が行われました。将来的には医療環境の変化に対応するため、1983年に新地町から片淵1丁目の長崎原爆病院跡地に移転し、さらに2009年に旧長崎市立片淵中学校跡地へと新築移転しました。この際、病院名は「済生会長崎病院」に改称されました。また、2011年には地域災害医療センターとしての指定を受け、災害時にも重要な役割を果たす姿勢を示しています。

診療科

済生会長崎病院では、多様な診療科が設けられています。主要な診療科には、救急総合診療部、内分泌代謝内科、呼吸器内科、循環器内科、消化器内科、腎臓内科、睡眠医療、小児科、脳神経外科、外科、整形外科、泌尿器科、婦人科、放射線科があります。これにより、訪れる患者はそれぞれのニーズに応じた医療を受けることが可能です。

医療機関の指定

済生会長崎病院は、さまざまな医療機関としての指定を受けており、保険医療機関や救急告示医療機関など多岐にわたる指定を持っています。具体的には、労災保険指定医療機関や身体障害者福祉法指定医のいる医療機関、生活保護法指定医療機関など、多様な医療サービスを提供しています。また、災害拠点病院としても認定されており、臨床研修指定病院やDPC対象病院としても機能しています。これらの指定は、病院の信頼性と、地域住民への責任を強調します。

交通アクセス

長崎電気軌道をご利用の際は、諏訪神社電停で下車後、徒歩約10分です。長崎県営バスを利用する場合は、「上長崎小学校前」または「経済学部前」停留所からアクセス可能です。また、長崎駅から車で約7分の距離に位置しており、利便性にも優れています。

関連施設

病院には、利用者の生活支援を行う特別養護老人ホーム「なでしこ荘」も併設されています。この施設では、デイサービスセンターも運営され、地域の高齢者に対するさまざまな支援を行っています。

不祥事・医療ミス・医療事故

済生会長崎病院には、過去に医療事故があった事例もあります。2020年3月に発表された内容によると、2019年8月に80代の女性にペースメーカーを埋め込む手術を行った際に、体内に止血用のガーゼを置き忘れる事象が発生しました。ガーゼは翌年の年明けに長崎大学病院で発見され、その後取り出されています。病院側は確認作業が不十分であったことや、ガーゼの素材がエックス線に対応していなかったことを説明しています。

このように、社会福祉法人恩賜財団済生会支部済生会長崎病院は、地域医療における中心的な存在として、日々の診療に取り組んでいますが、医療事故の再発防止にも努めつつ、地域社会との信頼関係を築いていくことが求められています。

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