渋谷でチュッ!

『渋谷でチュッ!』の概要

『渋谷でチュッ!』は、1997年4月4日から1998年12月25日までテレビ東京で放送されたトークバラエティ番組です。この番組は全85回放送され、初年度は関東地方でのみの展開でしたが、1998年4月からはテレビ大阪やAT-Xといった他の放送局でも取り上げられました。

番組の形式と内容

この深夜番組では、主に声優やアニソン歌手をゲストに迎えたトークが中心に展開されました。司会はお笑いコンビのジャリズムが担当し、アシスタントは初代が池澤春菜、続いて宮村優子が引き継ぎました。また、当時の新人声優であった麻績村まゆ子とともに進行するミニコーナーも設けられており、番組全体に新鮮な風を吹き込んでいました。特筆すべきは、番組内で出演する声優たちが「キャラクター・アーティスト（Character Artist）」と呼称されていた点です。

番組の収録は、吉本興業が運営する渋谷公園通り劇場で行われ、通常2〜3回分をまとめて収録しました。入場券はローソンチケットで1000円で購入可能でしたが、観覧方法についての告知は行われなかったため、客席は常連客が多くを占めるという独特な雰囲気がありました。また、黒いスーツとサングラスの集団が準レギュラーとして番組に登場していたことも記憶に残ります。大阪での出張公録や海外ロケも行われ、さらに当時注目されていたガレッジセールが前説を担当したこともありました。

ゲスト出演者とエピソード

この番組には多くの著名な声優がゲストとして出演しました。仲間由紀恵、坂本真綾、清水香里といった人気声優が登場し、井上喜久子は産休から復帰後、初めての公開テレビ番組として本番組に参加しました。第27回の放送では菅原祥子が、さらに第51回では氷上恭子が出演。数回の総集編や特別編も放送され、番組が終了するまで多彩なゲストが参加しました。

主題歌と音楽

番組の音楽も話題で、オープニングテーマには田村ゆかりの「輝きの季節」、中村亜紀の「Bye-Break Heart」などが使用されました。また、エンディングテーマには麻績村まゆ子や菊池志穂が歌った楽曲が多く、視聴者に印象を残しました。

制作スタッフ

制作は電通と吉本興業によるもので、スタッフも多彩な顔ぶれが揃いました。監修には土井武志と宮田千春、構成には木村和彦、藤井ジャンボが名を連ね、技術チームも実力派が揃いました。美術や音楽の協力も行われ、多くの業界人が関わったことが、番組の質の向上に寄与しました。

終わりに

『渋谷でチュッ!』は、そのユニークなスタイルと多彩なゲストによって、多くの視聴者に愛されました。声優文化が広がりを見せていた時代背景の中で、特別な存在感を持っていたこの番組は、今でも多くのファンの記憶に新しいです。

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