渚より愛をこめて

渚より愛をこめて

『渚より愛をこめて』は、1976年8月23日から10月8日にかけて東海テレビ制作、フジテレビ系列で放送された昼ドラマです。全35話で、不倫をテーマにした衝撃的な内容と、過激な描写が話題を呼びました。

概要

物語は、夫と旅行に行けなくなった人妻が、ハワイで出会った男性と関係を持つことから始まります。二人は許されない愛に溺れ、ついには駆け落ち同然の逃避行の末、入水自殺という悲劇的な結末を迎えます。当時の昼ドラマの特徴として、ヌードやラブシーンが大胆に描かれており、その過激さも注目されました。

ストーリー

商店街の福引でハワイ旅行のペアチケットが当たった明子（桜田千枝子）。しかし、夫の俊雄（中丸忠雄）は仕事で都合がつかず、女友達と行くことにします。しかし、その友人（夏海千佳子）は現地でアバンチュールを楽しむ始末。一人で過ごすことになった明子は、偶然、写真に写り込んだ男性・木村修二（土屋嘉男）と出会います。カメラを取り上げられたことがきっかけで、二人は親しくなり、明子は修二に惹かれていきます。そして、帰国前夜、二人は関係を持ってしまうのでした。

日本に帰国後、修二と偶然再会した明子は、抑えきれない想いを募らせます。明子の弟で新聞記者の司郎（山口雅樹）の調べで、修二が会社の不祥事を背負い海外逃亡中であることが判明します。再びハワイに戻った修二を追って、明子も自費でハワイへ。しかし、二人が乗るはずだった飛行機が遭難事故に遭い、明子は行方不明者として報道されてしまいます。会社と対決することを決意した修二とともに帰国した明子は、一旦は家庭に戻るものの、修二との愛を断ち切れず、遂には家庭を捨ててしまいます。

キャスト

西川明子：桜田千枝子
木村修二：土屋嘉男
西川俊雄：中丸忠雄 - 明子の夫
西川俊一：神谷政浩 - 明子の息子
司郎：山口雅樹 - 明子の弟
とき：初井言榮 - 明子の母
岡田：守田比呂也 - 修二の部下
ナレーター：荒木道子

その他

本作は、1969年の『どっこいショ』以来続いてきたフィルム製作によるドラマとしては最後の作品となりました。また、制作に日本現代企画が関わっていることから、円谷プロ作品に関わりのある人物が出演しています。

スタッフ

監督：松生秀二、石田勝心、岡屋龍一
脚本：田代淳二、下飯坂菊馬
音楽：たかしまあきひこ
制作：東海テレビ、日本現代企画

外部リンク

渚より愛をこめて || ファミリー劇場
渚より愛をこめて - テレビドラマデータベース

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