渡り鳥 はぐれ鳥

「渡り鳥 はぐれ鳥」の概要

「渡り鳥 はぐれ鳥」は、日本の作曲家新田一郎によって作曲され、歌詞は三浦徳子が担当した美しい歌曲です。この楽曲は、1983年11月21日にリリースされた新田のアルバム『三番・KOTOBUKI』に初めて収録されました。その後、この曲は沢田研二によってカバーされ、1984年4月25日に彼の42枚目のシングルとして発表されることで、一躍有名になりました。

新田一郎のバージョン

新田のオリジナルバージョンは、1984年5月21日にシングルとしても発売されています。特に注目すべきは、この楽曲の「Live Version」が同日にリリースされた新田のアルバム『四番・福助』に収録されていることです。ライブバージョンにおいて生演奏の魅力や、新田自身の感情が色濃く表現されている点が、多くのファンを惹きつけました。

沢田研二のカバー版

沢田研二のカバーは、彼のアルバム『NON POLICY』の先行シングルとして位置づけられ、同年に発売されたシングルの中でも特に注目を集めました。沢田は、1981年のヒット曲「渚のラブレター」以来、バンド・エキゾティクスと長い合作を続けており、「渡り鳥 はぐれ鳥」はその最後のシングルとなります。このバージョンには、新田がかつて所属していたバンド「スペクトラム」の雰囲気を引き継ぎ、ホーンサウンドが豊富に取り入れられています。楽曲のクレジットには、エキゾティクスに加え新たに「BRASSTICS」というホーンセクションも名を連ねています。

このシングルは第3回メガロポリス歌謡祭において特別賞を受賞するなど、その評価の高さを証明しました。沢田の力強いボーカルと、エキゾティクスの音楽的なアレンジが見事にハーモニーを奏でています。

収録曲の詳細

沢田研二盤と新田一郎盤の両方において、「渡り鳥 はぐれ鳥」はそれぞれ異なるアプローチで表現されています。沢田のシングルには次のような収録がありました。

• - 渡り鳥 はぐれ鳥

作詞：三浦徳子
作曲：新田一郎
編曲：井上鑑

• - New York Chic Connection

作詞・作曲：大沢誉志幸
編曲：井上鑑

参加ミュージシャンとしては、ボーカルに沢田研二、バンド・エキゾティクス、そしてサポートに西平彰（キーボード）、上原裕（ドラムス）、吉田建（ベース）、柴山和彦（ギター）の面々がクレジットされています。

新田一郎盤の収録曲は以下の通りです。

• - 渡り鳥はぐれ鳥

作詞：三浦徳子
作曲：新田一郎
編曲：笹路正徳

• - 流星City

作詞：小林和子
作曲：新田一郎
編曲：難波弘之・新田一郎

終わりに

「渡り鳥 はぐれ鳥」はリリースから数十年が経った今でも、日本の音楽シーンにおけるクラシックな名曲として、多くのリスナーに親しまれています。この楽曲は、アーティストたちの情熱が詰まった作品であり、その普遍的なメッセージは多くの人々の心に響き続けています。

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