エキゾティクス

エキゾティクス（EXOTICS）について

エキゾティクス（EXOTICS）は、日本のロックバンドとして知られ、1981年に活動を開始しました。彼らは、沢田研二のバックバンドであった井上堯之バンドのメンバーで構成されており、音楽シーンに多大な影響を与えました。

バンドの結成と背景

エキゾティクスは、1980年1月に井上堯之バンドが解散した後、オールウェイズに1年間在籍し、1981年に新たに結成されたバンドです。この新バンドは、吉田建、柴山和彦、西平彰というオールウェイズのメンバーに、上原裕、安田尚哉の二人が加わり、5人編成となりました。バンドのリーダーは吉田建が務めました。

バンド名が定まらない状態で活動を開始し、ロンドンで録音された沢田研二のアルバム「S/T/R/I/P/P/E/R|S_T_R_I_P_P_E_R」には、当初はバンド名がクレジットされていませんでした。エキゾティクスという名前が使用され始めたのは、沢田のヒット曲「渚のラブレター」が公開される際で、その前は「渚のラブレターバンド」と名乗っていました。彼らは活動の末に1984年9月に解散するまで、沢田研二とのコラボレーションを続けました。

サウンドとスタイル

エキゾティクスは、沢田研二のバックバンドとしての役割を超えた存在であり、彼のソロ活動や様々な音楽コンテンツにも深く関与していました。沢田は彼らを単なる「バックバンド」とは捉えず、彼らの存在感を重視し、「JULIE&EXOTICS」としてもクレジットされることがありました。また、彼らは同じ衣装をまとい、パフォーマンスにおいても強い一体感を持っていました。さらに、沢田のレギュラー出演番組「沢田研二ショー」やラジオ番組「日産ミッドナイトステーション 沢田研二の夜は気ままに」などにも出演し、メディアにも積極的に登場しました。

1982年には、井上陽水が作詞作曲を手がけ、ムーンライダーズの白井良明がアレンジを担当したアルバム「MIS CAST」をリリースし、音楽的な評価も高めました。エキゾティクスは、沢田研二のプロデュースにより、「Library」と呼ばれる唯一の単独作品も発表しています。

解散後のメンバーの活動

エキゾティクス解散後、メンバーたちはそれぞれ独自の音楽活動を続けており、特に吉田建と西平彰は、スタジオミュージシャンとして名を馳せています。吉田建は、氷室京介、吉川晃司、吉田拓郎、ウルフルズなどの著名なアーティストに楽曲を提供し、西平彰も同様に多くの有名ミュージシャンの作品に関与しています。また、吉田建と柴山和彦は、沢田研二のバックバンド「JAZZ MASTER」にも参加し、柴山は沢田のライブのギタリストとして現在も活躍しています。

安田尚哉は1984年に脱退し、その後はバンド「上々颱風」のベーシストとして活動し、現在は「Light Headz」を率いています。さらに、吉田建と柴山和彦は泉谷しげるのバンドにも参加し、アイドルのようにファンに親しまれる存在となっています。

代表作品

エキゾティクスは、沢田研二の多数のシングルやアルバムに参加しました。中には「渚のラブレター」、アルバム「S/T/R/I/P/P/E/R|S_T_R_I_P_P_E_R」などがあり、彼らの豊かな音楽キャリアを物語っています。エキゾティクスの活動は、当時の日本の音楽シーンにおいてなくてはならない要素となっていました。

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