渡洋史

渡洋史（わたり ひろし）

渡洋史は、日本の俳優および声優であり、本名は渡辺 洋（わたなべ ひろし）。1963年3月20日生まれ、新潟県を故郷とする彼は、新潟県立新潟向陽高等学校を卒業後、俳優の道を志しました。現在はアークエムプロモーションに所属し、声優としても活動しています。

職業の始まりと成長

1981年、渡はJAC（ジャパン・アクション・クラブ）に第11期生として入団し、スタートを切ります。初めは本名の「渡辺 洋」として小さな役からスタントマンやスーツアクターなど多岐にわたる経験を重ねながらキャリアを磨いていきました。特に、1983年に放送された特撮番組『宇宙刑事シャリバン』で主役の伊賀電に抜擢され、そこで「渡洋史」という芸名へ改名。この役柄は彼の代表作となり、その後の俳優人生に大きな影響を与えました。

彼は1986年の『時空戦士スピルバン』でも主役を務め、さらなる飛躍を遂げました。その後、舞台にも活躍の場を移し、1990年には舞台『スターライト・エクスプレス』で新幹線ハシモト役を演じるなど、舞台俳優としても注目を集めました。そして、1992年の『ミス・サイゴン』ではG1を演じ、その演技力が高く評価されました。

多様なキャリア

近年では、2014年に『宇宙刑事 NEXT GENERATION』にて再び伊賀電役を演じ、1980年代を知る世代や新しいファンに向けてその人気を再確認させました。2015年に始まったニコニコチャンネル『超次元電視いと、まほろば』では、彼自身のトーク番組を持つまでになりました。

特技とエピソード

渡の特技には乗馬やアクロバットがあり、アクションシーンにおいてそのスキルが活かされています。座右の銘には「夢が人を創る」とあり、若い頃からの夢を実現させ、人々に感動を与える存在となることを信じています。彼は『宇宙刑事ギャバン』でも、早い段階からスーツアクターとして関わっており、オープニングのシーンでのビーム発射などはいずれも彼のスタントによるものです。

また、彼は時空警察ヴェッカーシグナで親しみを込めて「パパ」と呼ばれ、40代に差し掛かってもアクションシーンに挑む姿は多くの共演者たちから称賛を受けています。彼の肉体は、謙遜にも「動かない」「筋肉痛」と語る一方で、周囲には力強さが伝わるもので、監督からも「軽やかに動く40代男性は他に見ない」と絶賛されています。

代表的な出演作品

渡の主な出演作品には『太陽戦隊サンバルカン』、『宇宙刑事シャリバン』や『時空戦士スピルバン』など、多くの特撮作品が含まれています。他にも『大河ドラマ 功名が辻』や、多数のテレビドラマや映画にも出演し、日本のエンターテインメント界で広く知られる存在になっています。特に彼の出演作は、アクションのみならず多岐にわたる役どころがあり、その演技力は各ジャンルで高く評価されています。彼は現在も第一線で活躍し続ける俳優であり、ファンとの距離も非常に近いことから、多くの支持を集めています。

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