渡辺俊介 (バレーボール)

渡辺 俊介（わたなべ しゅんすけ）

1988年4月11日生まれ、北海道江別市出身の日本の男子バレーボール選手である。主にセッターとして、国内外の様々なクラブで豊富な経験を積んできた。

経歴

渡辺選手がバレーボールと出会ったのは、小学3年生の時である。幼なじみに誘われたことがきっかけとなり、この競技に足を踏み入れた。学生時代は、埼玉県立深谷高等学校で頭角を現し、順天堂大学に進学してさらに技術と戦術を磨いた。

大学在学中の2010年には、当時の日本のトップリーグであったV・プレミアリーグに所属する東レアローズの内定選手となる。内定選手の身でありながらV・プレミアリーグの公式戦に出場し、プロの舞台での第一歩を刻んだ。

2011年に順天堂大学を卒業後、正式に東レアローズへ入団。セッターとしてチームの攻撃を組み立てる重要な役割を担い、長年にわたり東レの一員としてプレーを続けた。特に、2015年から2シーズンにわたりチームの主将を務め、精神的な支柱としてもチームを牽引した。

国内リーグでの安定した活躍が評価され、2016年には日本代表に選出される。同年のワールドリーグに出場するなど、国際舞台でもその実力を示した。

2019年、長年ホームとして戦ってきた東レアローズを離れる決断を下し、海外でのプレーを志す。ドイツのハイテック・バレーズ・エルトマンへ移籍し、ヨーロッパのバレーボールに触れ、新たな刺激を得た。

海外での挑戦を経て、2020年の2020-21シーズン途中には、地元の北海道を本拠地とするV2男子リーグのヴォレアス北海道に加入する。故郷のチームでV1昇格という大きな目標達成に貢献すべく意気込んだが、チームはV1への壁を破ることは叶わず、2022年にヴォレアスを退団することとなった。

ヴォレアスを離れた後、再び活躍の場を海外に求めた。ルーマニアのCSディナモ・ブカレストへ移籍し、ルーマニアリーグでプレー。異なる国のスタイルに適応し、経験の幅を広げた。

2023年には、4シーズンぶりに古巣である東レアローズへの復帰が実現した。Vリーグのコートへ戻り、中心選手としてプレーを続ける中で、2023年10月28日のパナソニックパンサーズ戦において、Vリーグでの通算出場試合数が230に到達。これは、長年の貢献と功労を称える「Vリーグ栄誉賞」の表彰基準を満たす記録である。

東レアローズでの2度目の在籍を1シーズンで終え、2024年3月には第72回黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会をもってチームを退団することが発表された。その後、2024年7月には同じV1リーグに所属するウルフドッグス名古屋への入団が公表され、再び新たなチームでキャリアを積み重ねることとなった。

国内外のトップリーグを経験し、豊富な実績を持つ渡辺俊介選手は、今後もその経験と技術でチームに貢献していくことが期待されている。

球歴

日本代表（2016年）
ワールドリーグ（2016年）

所属チーム

埼玉県立深谷高等学校（2004年 - 2007年）
順天堂大学（2007年 - 2011年）
東レアローズ（2011年 - 2019年）
ハイテック・バレーズ・エルトマン（ドイツ）（2019年 - 2020年）
ヴォレアス北海道（2020年 - 2022年）
CSディナモ・ブカレスト（ルーマニア）（2022年 - 2023年）
東レアローズ（2023年 - 2024年）
ウルフドッグス名古屋（2024年 - ）

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