渡辺秀吉

渡辺 秀吉（わたなべ ひでよし）

1958年（昭和33年）10月6日生まれ、長崎県雲仙市出身の歌手。

中学校三年生の時、日本テレビのオーディション番組『スター誕生！』に応募したことをきっかけに、彼のキャリアは始まる。1974年4月に放送された第10回決戦大会において、チューリップの『僕のお嫁さん』をギターの弾き語りで披露し、見事グランドチャンピオンに輝いた。この活躍により、複数のプロダクションやレコード会社から注目を集め、最終的にホリプロへの所属が決定。これを機に上京し、当初入学した鎮西学院高等学校から、上京に伴い堀越学園高等学校へ転校している。

デビューは1974年10月25日。童顔で親しみやすいキャラクターが活かされ、平尾昌晃氏のヒット曲『ミヨちゃん』にも通じる温かみのある青春歌謡『ぼくはもう一度恋をする』で、NAVレコード（キャニオンレコード傘下として設立されたばかり）から世に出た。このデビューシングルはオリコン最高位67位を記録している。

堀越学園高等学校を卒業後は、一時東京都北区役所でアルバイト生活を送るとともに、ロックバンド『ステーション』での音楽活動にも携わった。その後、1993年には電気機器のシステム設計を手がける会社を創業し、実業家としても活動している。

音楽の第一線から離れていた時期を経て、50代を迎えた頃、かつて所属したバンドの同窓会ライブに向けた練習がきっかけとなり、再び音楽活動を開始。現在は主におやじバンド『おやじトリオCEO』（おやじバンドCEO）としてステージに立つ機会が多く、三鷹南銀座商店街が主催するイベントなど、三鷹を拠点とした音楽シーンを中心に不定期でライブ出演を行っている。2018年4月29日には、実母の三回忌にあわせて故郷の雲仙市を訪れ、大福寺でのライブに出演。これは『おやじバンドCEO』にとって初の地方遠征となった。

また、かつてホリプロの成城寮で共同生活を送った仲間たちとの交流も続いており、2018年11月3日には、藤正樹氏、三谷晃代氏、緑川真氏らと共に、恵比寿アート・カフェ・フレンズで開催された『ホリプロ同寮会コンサート』に出演した。翌2019年11月3日にも、『ホリプロ同寮会コンサートVol.2』が三谷氏以外のメンバーで催され、引き続き参加している。

デビュー当時の身長は164cm、体重は48kgだった。1975年にはホリプロ友の会会報の正月特集号で「今年こそ天下を取りマスゾー」と抱負を語っており、この頃開催されたホリプロ15周年記念パーティーや大運動会にも参加するなど、アイドルとしての活動も見られた。1993年の『スター誕生！』同窓会では、萩本欽一氏から「仕事、何だい？弁護士かい？」と問われ、「自分が歌を歌ってたと言うのが信じられない」と当時を振り返る発言をしている。2019年9月21日には、同期であり同級生でもあった歌手の岩崎宏美氏のコンサートに妻と共に来場したことが、岩崎氏のオフィシャルサイトで報告されるなど、関係者との親交も続いている。

作品

シングルは複数発表されているが、2003年発売のコンピレーションアルバム『株式会社NAVレコードヒストリー 1-3』にすべて収録されている（現在は生産中止）。

アルバムは1枚が確認されている。
秀吉/ぼくはもう一度恋をする（1975年）

主な出演

第1回ヤング歌の祭典（郷ひろみ氏、三浜鉄平氏とともにロシア民謡「カチューシャ」を披露）
レッツゴーヤング（シングルA面曲をすべて歌唱）
銀座音楽祭（1975年、新人賞ノミネート曲「天使のいたずら」を披露）

関連項目

スター誕生!
1974年の音楽#デビュー

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