渡辺篤史の建もの探訪

渡辺篤史の建もの探訪

『渡辺篤史の建もの探訪』（わたなべあつしのたてものたんぼう）は、テレビ朝日系列で放送されている住宅情報番組であり、俳優の渡辺篤史が司会を務める冠番組です。テレビ朝日と日本ケーブルテレビジョン（JCTV）が共同で制作しており、2024年4月には放送開始35周年を迎えました。

番組概要

この番組では、渡辺篤史が様々な個性的住宅を訪問し、その魅力を紹介します。渡辺自身がナレーションも担当しており、番組全体を通して温かみのある雰囲気が特徴です。通常は東京都内や近郊の住宅が紹介されますが、時折、特別企画として首都圏外の住宅を取り上げることもあります。

番組は、まず放送回数と施主、同居家族の紹介から始まります。続いて、建物の完成年月、構造、敷地面積、建築面積、延床面積といった詳細な情報が公開され、最後には間取り図、建築費、坪単価が紹介されます。ただし、物件によっては建築費が非公開となる場合があります。

番組の大きな特徴は、実際に住んでいる家族の暮らしぶりを紹介している点です。これにより、視聴者は住宅そのものだけでなく、住む人の生活にも触れることができます。また、番組の公式サイトでは、設計した建築家のプロフィールやコメント、連絡先なども紹介されており、より深く住宅について知ることができます。

渡辺は、先入観を持たないようにするため、事前に資料を見ることなく撮影に臨んでいます。この姿勢が、番組のリアルな魅力を引き出していると言えるでしょう。

番組の歴史

テレビ朝日では、1989年4月1日から放送されている長寿番組で、2008年11月30日には放送1000回を達成、2009年4月5日には放送20周年を迎えました。その後も放送は続き、2019年2月2日には放送1500回、同年4月には30周年を迎えました。

番組の開始当初は、桜前線とともに沖縄から北上しながら各地の建築物を訪ねる旅番組としてスタートしました。しかし、住宅にスポットを当てた回が好評だったため、住宅専門の番組へと方向転換しました。

2003年12月からは全編ハイビジョン収録となり、2011年7月24日までは地上アナログ放送でも視聴可能でした。また、一部のネット局では字幕放送も行われています。

スタッフ

番組には、数多くのスタッフが関わっています。構成は南條隆明、臼田さとみが担当し、撮影は関根隆、音声は北隆之、照明は吉澤一生が担当しています。また、車両は五十嵐和永、編集は小深田真次、編集技術は田村友里絵、選曲は岩田暁、整音は養田司、デスクはルワング瑶子が担当しています。

さらに、制作進行は田中佳代子、ディレクターは半澤和久、柏木美樹が務め、プロデューサーはテレビ朝日の古川英気とJCTVの湯沢信夫が担当しています。

過去には、照明を並木武彦が担当し、撮影は高橋尚志、木戸清貴、村越勝利、加藤幸弘が担当していました。選曲は古谷幸子、木村華子、石井佳那子、矢野満が担当し、編集技術は舘田貴之、整音は石川太郎、萩原佳和、滝音春彦が担当していました。

デスクは藤田美紀、早坂真琴、西本奈央、五島由貴、ADは岩崎康嗣、小野塚雄介、新沖由美、三堀俊太、池本葵、金井敬祐、小池美咲、鈴木洸貴が担当し、ディレクターは岡山太郎、濵本幸治が務めました。アシスタントプロデューサーは掛下知恵子（テレビ朝日）、プロデューサーは杉山かおり、山下達也、品川作、鈴木裕美子、渡辺照彦（テレビ朝日）、山澤達義（JCTV）が担当していました。

テーマ曲

番組のテーマ曲は、小田和正の「between the word & the heart -言葉と心-」で、番組開始以来、オープニングとエンディングに使われ続けています。また、過去の放送をプレイバックするコーナー「20年のアルバム」では、「あなたを見つめて」が使用されていました。

放送時間の変遷

番組は、同時間帯に新たな情報番組や帯番組が放送されるなどの理由で、幾度かの枠移動を行っています。

ネット局

番組は本来25分枠ですが、30分枠でネットする局はCMの時間を増やすなどして対応しています。年に数回、1時間のスペシャル版が放送されることがあり、その際の放送時間はネット局によって異なります。過去にはTVerでの動画配信も行われていました。

テレビ朝日など一部のネット局では、時刻表示を行っていますが、番組送出ではなく各局別の送出となっています。

過去のネット局

BS朝日では、2002年から放送され、双方向データ放送で住宅に関する情報を閲覧したり、資料請求ができましたが、2006年3月にサービスを終了しました。

当初は水曜日の21時30分に放送され、後にゴールデンタイム枠に移行しましたが、2017年12月末に放送を終了しました。日曜午前に移動後は、毎年8月の高校野球中継放送時は休止となっていました。

北海道における放送事情

北海道では長らくレギュラー放送が行われていませんでしたが、2006年4月2日に北海道テレビ放送（HTB）でレギュラー放送が開始されました。しかし、2007年12月22日と2009年2月21日に打ち切りとなっています。2011年12月24日に一度だけ単発放送されました。

HTBでの放送では、エンディングで渡辺篤史のコメントが終わると、強制的に自社の番宣やCMに切り替えられ、提供クレジットや次回予告が省略されていました。

建もの探訪 新潟版

新潟テレビ21では、『渡辺篤史の建もの探訪』に引き続き、『建もの探訪 新潟版』という6分間の番組を放送しています。この番組は、新潟県内の住宅関連企業のCMやモデルルーム見学リポートを紹介する広報番組です。

海外での放送

海外では、東南アジアの有料テレビ局Life Inspiredで『House Paradise』というタイトルで放送されており、日本語音声のまま英語、マレー語、中国語などの字幕が付きます。

その他

渡辺の好意的な解釈は、モノマネ芸人のネタにされることがあり、漫画家の風間やんわりが、この番組を題材にしたギャグ漫画『あつし渡辺の探訪びより』を執筆しています。また、2001年6月22日放送のアニメ『クレヨンしんちゃん』でもパロディが行われています。

渡辺が物件紹介の後に言う「わかりました」という言葉は、小堺一機やイジリー岡田が物まねをしています。これは「次の部屋へ行ってください」という意味のきっかけとして使われています。

また、松本人志が「建もの探訪のロケはなぜ毎回晴れなのか」と質問した際に、「渡辺篤史さんが晴れ男だから」と回答されたというエピソードもあります。

2010年2月28日には、『大改造!!劇的ビフォーアフター』に渡辺がゲスト出演し、「アフター探訪」という企画が放送されました。2011年3月6日放送の『ザ!鉄腕!DASH!!』では、パロディ企画「鉄腕 DASHの建もの探偵」が行われました。

関連書籍

番組関連書籍として、『渡辺篤史の建もの探訪BOOK』が2009年に出版されています。

関連項目

建築、大改造!!劇的ビフォーアフター、完成!ドリームハウス、東京ガス、辰巳琢郎の家物語〜リモデル★きらり、雨上がり決死隊のトーク番組アメトーーク!などが関連番組として挙げられます。

脚注

詳細については、公式ウェブサイトや関連資料をご確認ください。

外部リンク

渡辺篤史の建もの探訪 - テレビ朝日の番組公式サイト
BS朝日の番組サイトURL'>渡辺篤史の建もの探訪 - BS朝日の番組サイト

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