渡辺美奈代 背のびしてルージュ

『フレッシュインカドカワ 渡辺美奈代 背のびしてルージュ』は、1987年4月12日から10月4日までニッポン放送で放送されていたラジオ番組です。パーソナリティは、当時人気絶頂のアイドルであった渡辺美奈代が務め、角川書店グループがスポンサーとなっていました。

番組開始直前まで、渡辺美奈代はニッポン放送の『おニャン子のアブない夜だよ』に出演していましたが、同番組卒業と同時に、単独パーソナリティとしてこの番組をスタートさせました。番組の構成は、フリートークとリスナーからのお便り紹介が中心で、多くの時間がそれらに費やされていました。

番組開始当初から、リスナーからのハガキは非常に多く、1週間に約3,000通ものハガキが届くこともあったそうです。番組で読まれるハガキは1回あたり6通程度だったため、競争率の高さがうかがえます。特に、女性リスナーからのハガキも多く、内容は日常の些細なことから真剣な相談事まで多岐にわたっていました。番組内では、おニャン子クラブの話題には極力触れないように配慮されていました。

ハガキが採用されたリスナーには、渡辺美奈代がデザインした「キュートなオリジナルプリント布」がプレゼントされていました。また、番組のオープニングとエンディングでは、毎回「CHAO!」という挨拶が使われており、リスナーに親しまれていました。

番組のテーマ曲には、松岡直也の『コスモスアベニュー』が使用されていました。この曲は、サウンドトラックアルバム『ハートカクテル Vol.1』に収録されています。

この番組は、ニッポン放送の『朝から音楽めいっぱい!!サンデーモーニングワイド』という枠内で放送されていましたが、10月改編により、日曜午前7時から12時までの5時間ワイド番組『スーパー電リクサンデーヒットパラダイス』がスタートしたことで、終了することになりました。しかし、角川書店グループは『サンデーヒットパラダイス』のスポンサーを継続しました。ニッポン放送では、渡辺美奈代の後番組は設けられず、1988年4月にスタートした『渡辺美奈代 恋はちょっぴり』まで、半年間のブランクがありました。

番組では、さまざまなコーナーが設けられており、リスナーを楽しませていました。主なコーナーとしては、以下のようなものがありました。

ちょっと気になる男のコ
番組開始当初から放送されていたコーナーで、男子の研究をテーマに、恋愛やデートに関するリスナーからのお便りを紹介していました。具体的なテーマを設定し、それに関するハガキを募集していました。
家族ちゃんちゃかちゃん
6月からスタートした、番組のメインコーナーでした。リスナーから寄せられた家族にまつわるエピソードを紹介するコーナーで、日常の出来事や家族の面白い事件などが語られました。

その他にも、リスナーが電話で渡辺美奈代と共演できるラジオドラマコーナーなどもありました。

この番組は、ニッポン放送だけでなく、系列のラジオ局でも放送されていました。放送されていた局と放送時間は以下の通りです。

ニッポン放送（制作局）：日曜日 11:30 - 12:00
STVラジオ：日曜日 9:25 - 9:55
CBCラジオ（JRN単独加盟局）：土曜日 24:00 - 24:30
MBSラジオ：土曜日 25:30 - 26:00（深夜1:30 - 2:00）
* KBCラジオ：日曜日 9:30 - 10:00

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